レブロン・ジェームズ

写真=Getty Images

敗れたデローザン「以前と変わらないレブロンだ」

12月5日のスパーズ戦後、レイカーズを今シーズン2回目の4連勝に導いたレブロン・ジェームズは、『Bleacher Report』に掲載された「どうして誰もレブロンとの共闘を望まないのか」という批判へのコメントを求められた。だが彼は、勝負どころで活躍したジョシュ・ハート、カイル・クーズマ、ロンゾ・ボールのプレーについて触れ、「彼らのプレーが何よりも重要であり、自分に関する話はどうだっていい」と答えた。

レブロン自身も、第4クォーターだけでの20得点を含む42得点5リバウンド6アシストを記録したのだが、試合終盤に流れを引き寄せる3ポイントシュートを決めた3人の若手を称えた。

「ハートはファウルトラブルに苦しんでいたが、第4クォーターに大きな3ポイントシュートを2本も決めてくれた。ロンゾも左ウイングから、クーズマも貴重なシュートを決めてくれた。第4クォーターになって、チームメートが自分にプレーを決めるよう求めてきたんだ」とコメント。「そういうケースにならない試合もあるけれど、今日は自分に重圧をかけた。チームメートから任されるのは大好きなんだ」

若手のオフェンスで強豪スパーズに勝てたのは、今後を考えると良い兆候だ。とはいえ、第4クォーターだけで3本の3ポイントシュートを含むフィールドゴール8本中7本を成功させたレブロンには、敵将のグレッグ・ポポビッチ、そしてデマー・デローザンもお手上げだった。

ポポビッチは「レブロンのどこが抑えられないのか?」という質問に対し、「君はレブロンのプレーを見たことがないのか。彼がレブロン・ジェームズであることが、彼を止めるのが難しい理由だ」と答え、足早にロッカールームへと引き上げた。ラプターズ時代に何度となくプレーオフでレブロンから煮え湯を飲まされてきたデローザンもこう語る。「勝負どころで誰の手にボールが渡るかは、みんなが分かっている。昔と比べて少し変わった部分もあるかもしれないけれど、試合終盤の彼は、以前と変わらないレブロンだよ」

今日のように、若手がクラッチタイムにステップアップできれば、レイカーズのバランスはさらに改善される。「自分のことはどうでもいい」と言えるレブロンが求めるチーム像に近くためにも、今後もハート、ボール、クーズマといった若手の成長は欠かせない。