自身がオールスターに選出されるべきだったかと問われ「正直言ってノーだよ」

現地2月6日、ウォリアーズはサンダーと対戦。3ポイントシュートを50本中26本成功と、持ち味の長距離砲が爆発したことで141-114と圧勝している。

第1クォーター、ウォリアーズは37失点とディフェンスが機能せずリードを許してしまうが、第2クォーターに入ると逆にサンダーのフィールドゴールを24本中6本成功に抑えこみ、29-16とビッククォーターを作り逆転してハームタイムを迎える。後半に入ってもウォリアーズの流れは続き、第3クォーターには9本の3ポイントシュート成功を含む44得点でサンダーを圧倒。104-79と大量リードを奪うと、そのまま余裕の展開で逃げ切った。

ウォリアーズにとってこの試合は、ステフィン・カリーが現地4日の試合で左膝を痛め数週間の離脱見込みとなってから初めての試合だった。そこで大量得点での勝利を牽引したのがクレイ・トンプソンで、3ポイントシュート16本中12本成功を含む42得点を記録した。ちなみにトンプソンが1試合で10本以上の3ポイントシュートを決めたのはキャリア通算8回目で、カリーの22回に次ぐリーグ歴代2位の数字だ。

試合後の会見で、トンプソンはカリーが不在でも自身の役割に変化はないと語る。「シュートを打つ本数は少しは増えるかもしれない。ただ、自分のプレーをするだけだ。(チームのモットーで、チーム一丸となって戦うことを意味する)『Strength in Numbers』で、みんなで戦ってステフの欠場に対処していくよ」

2シーズンに渡る長期欠場を乗り越え、昨シーズンの後半に復帰を果たしたトンプソンは、ここまで42試合出場と大きな離脱なくプレーし平均21.3得点、3ポイントシュート成功率40.5%、4.0リバウンドと見事な数字を残している。ただ、出場を逃した今年のオールスターに自身が選ばれるべきだと思うかと聞かれると、「正直に言ってノーだよ」と答える。

「もし、僕たちの成績が良かったらイエスだけど、今は黒星が2つ先行している。だから、僕は(オールスターの会場となる)ソルトレイクシティにいるべきとは思わない」

ただ、一方で「シーズン全体が終わったら、僕はオールスターに選ばれているはずさ」と来シーズン以降の出場に自信を見せている。カリー不在の正念場を乗り越えるにはチーム一丸となって戦うことが不可欠だが、その上で、トンプソンがエースとしてここ一番での勝負強さを発揮することが重要であると示す今回の快勝となった。