安藤が7本の3ポイントシュートを含む27得点でゲームハイに

1月28日、アルバルク東京vs新潟アルビレックスBBの第1戦が行われた。A東京は「チームが自分をフリーにしてくれるシチュエーションを作ってくれて、それを決め切れて良かったです」と振り返る27得点の安藤周人を筆頭に、3ポイントシュートを31本中16本成功して90-79で勝利。10月26日から続くホームの連勝を13に伸ばした。

A東京はザック・バランスキーと安藤の連続3ポイントシュートで流れをつかむと、得意のピック&ロールからセバスチャン・サイズのバスケット・カウントも飛び出し、試合開始4分で13-2のランを成功させる。また、平均19.9得点を記録している新潟の大黒柱、コフィ・コーバーンに対してはサイズとアレックス・カークが身体を張ってゴール下への侵入を阻止。距離のあるフックシュートを決められる場面もあったが、ガード陣がヘルプに寄るなど新潟の攻撃の芽を摘んで21-13とリードして最初のクォーターを終える。

第2クォーターに入ると、A東京は安藤がピック&ロールから連続で3ポイントシュートを決めるなどアウトサイドを中心に攻め込むが、このクォーターだけで10得点を挙げたコーバーンにインサイドを圧倒され、点差を広げることができない。残り4分にはスイッチディフェンスのエラーを見た澁田怜音に3ポイントシュートを決められて1桁点差まで迫られてしまうが、クォーター終盤に、ここまで好調の安藤やバランスキーらバックコート陣の3ポイントシュートが再び火を噴き、リードを14点にして試合を折り返した。

内外バランス良く得点するもなかなかビハインドを縮められない新潟だが、「前半できていなかったところを後半にできていたと思います」とコナー・ヘンリーヘッドコーチが振り返るように、第3クォーターから攻守で良いプレーが生まれる。ディフェンスではゾーンやビッグマンへのダブルチームを徹底したことでインサイドからの失点を防ぐと、第2クォーターと同様にゴール下を固めるA東京に対してアウトサイドシュートを強調する。クォーター中盤に、再び安藤の3ポイントシュートを受けるも、ゴール下のセカンドチャンスを生かしたコーバーンを筆頭に、インサイドで粘り強さを見せた新潟がこのクォーターを29-27と上回って最終クォーターへ突入した。

わずかに点差を縮められたA東京は、吉井裕鷹のアウトサイドシュートで第4クォーターの初得点に成功すると、安藤の7本目となる長距離砲も飛び出してリードを拡大する。また、コーバーンに対してダブルチームを仕掛けることでゴール下からの失点を抑え込み、開始3分間は失点を許さなかった。このように第3クォーターの29失点を受けてディフェンスを徹底したA東京は、残り4分に吉井の2本目となる3ポイントシュートでこの日最大の21点までリードを広げて勝負を決めた。

終始精度の高い3ポイントシュートを決めて勝利をつかんだA東京のデイニアス・アドマイティスヘッドコーチは次のように選手たちを称賛した。「新潟さんに対してスクリーンを使ったオフェンスやセットプレーがかなり機能しましたし、(シューターへの)パスも良かったです。シューター陣が自信を持って打ち切っていたと思います」