川崎と琉球による中、西地区の上位対決が勃発
宇都宮ブレックス(14勝16敗/東5位)vsファイティングイーグルス名古屋(18勝12敗/西5位)
オールスターを挟んで、スペーシングやペースの戦術を変えた宇都宮は前節レバンガ北海道に快勝。インサイドを強調するよりもスペーシングを広くした結果、比江島慎のピックプレーからの展開が生きた。また荒谷裕秀のボールプッシュや高島紳司のトランジションスリーなど若手が積極的にアタックし攻撃回数を増やす意図も見られた。FE名古屋はディフェンスの良いチームのため一筋縄ではいかないだろうが、後半戦に入り攻撃的な宇都宮が見られることに期待したい。一方、FE名古屋は5連勝して迎えた前節の琉球ゴールデンキングス戦は惜しくも敗れ連勝がストップ。最大12点リードされたところから終盤に1ポゼッション差まで追い上げたが、最後は引き離されてしまった。前節欠場だったアンドリュー・ランダルは今節も出場が不透明なため、全員でステップアップし得点を重ねていきたい。ファストブレイクでの得点割合が高いため、良いディフェンスからリズム良くオフェンスが展開できるかが鍵となる。
京都ハンナリーズ(12勝18敗/西7位)vs群馬クレインサンダーズ(16勝12敗/東3位)
直近10試合で5勝5敗と勝率を維持している京都。今節も鍵を握るのは、前節の大阪戦でも大活躍だった久保田義章とシェック・ディアロのホットラインだろう。群馬のマイケル・パーカーが不在とはいえ強力な群馬のインサイドをどう攻略するかは注目。さらにピックプレーからの展開で外で待ち受けるジェロード・ユトフやマシュー・ライトの3ポイントにも期待したい。プレーメークも重要だが、不用意なターンオーバーが目立つので、まずはターンオーバーで自滅しないことを前提に試合を進めたいところだ。一方の群馬は茨城ロボッツとアルバルク東京に連敗し、なかなか波に乗りきれていていない。この2試合は後半に噛み合わず、得点が伸び悩みリードを広げられてしまった。パーカーが欠場のため、トレイ・ジョーンズが本来のウイングでプレーできるように日本人ビッグマンの野本建吾の働きが必要となる。前節は結果的にファウルアウトになったもののA東京のインサイド陣を相手に身体を張ったプレーで会場を沸かせていた。京都はセカンドチャンスで失点する割合が高いため、群馬はオフェンスリバウンドを狙っていきたい。
レバンガ北海道(7勝23敗/東8位)vs横浜ビー・コルセアーズ(18勝12敗/中2位)
現在6連敗中の北海道だが、今節から横浜BC、川崎ブレイブサンダース、島根スサノオマジックと上位チームとの対戦が続く。前節の宇都宮戦では得意の速い展開に持ち込めずにスコアが伸び悩み、ディフェンスでもワイドオープンを作られてしまい全体的に噛み合っていない印象。横浜BCはペイントでの得点割合が高いチームなので、北海道はいかにインサイドの失点を抑えられるかが鍵となるだろう。前節、久しぶりに先発出場となったショーン・ロングの活躍は必須と言える。一方、前節の横浜BCは新潟アルビレックスBBに3クォーター中盤までリードを許す展開だったが、そこから河村勇輝ショーがスタート。森井健太と同時起用により河村が得点に専念したところ、3クォーターだけで18得点を荒稼ぎし結果的にキャリアハイの36得点を挙げた。河村の活躍に目が行きがちだが、横浜BCの好調の要因はチームディフェンス。前線からのハイプレッシャーなプレスディフェンスも見せて試合ごとにチームとしての完成度が上がっている印象だ。森川正明の離脱は痛手だが、大学生プロの松崎裕樹がしっかり補っているのも好材料。
新潟アルビレックスBB(4勝26敗/中8位)vsシーホース三河(10勝20敗/中6位)
2連敗となったものの、三遠ネオフェニックス戦と横浜BC戦では自分たちのバスケが遂行できていた時間帯もあり、徐々に上向きな印象がある新潟。40分間継続して強度を保ち悪い時間帯も踏みとどまれるように何かきっかけが欲しいところだ。コフィ・コーバーンのインサイドやスティーブン・グリーンの3ポイントシュートなどアドバンテージの取れるところで、しっかり戦っていけるかが鍵となる。直近の敗戦は全て80得点に届いていないので、まずは80得点を目処に全員でステップアップできるか注目だ。一方、前半戦を想像以上に少ない勝ち星で終えた三河は、ここに来て外国籍選手を入れ替えるテコ入れを敢行。前節から出場となったシズ・オルストンに加えて、シーズン序盤から怪我の影響でパフォーマンスが上がらなかったアンソニー・ローレンス二世をインジュアリーリストに登録して、元NBA選手のクインシー・ミラーと契約。強力な個の加入によりチームがガラッと変化するのは容易に想像できるので、どんなケミストリーを生み出すかに注目が集まる。
富山グラウジーズ(6勝24敗/中7位)vs仙台89ERS(8勝22敗/東7位)
前節の富山は高岡大輔アシスタントコーチがヘッドコーチ代行として指揮を取ったが三遠にハイスコアゲームの末敗戦。今後は不明だが、この試合では若手選手の出場時間が増えて、選手起用に変化が見られた。さらに今シーズン最多タイのフリースロー33本を獲得。元々フリースローが得点源のチームではあるが、連敗中は10本台の試合が多かったため、本来の戦い方を取り戻している印象だ。仙台はハードにディフェンスを仕掛けてくるので、まず富山としてはインサイドでアドバンテージをとって優位に進めたい。一方、こちらも8連敗中と厳しい状況の仙台。前節から青木保憲とベイリー・スティールの2人が加入したが、秋田ノーザンハピネッツに敗戦。オフェンスの不調に加えて、ディフェンスでも秋田の猛攻を抑えきれずに今シーズン2番目に多い93失点を喫した。富山はターンオーバーが多いチームのため、仙台が強固なディフェンスでターンオーバーを誘発できるか注目だ。連敗ストップをかけて意地がぶつかり合う激しい試合を期待したい。
川崎ブレイブサンダース(18勝12敗/中1位)vs琉球ゴールデンキングス(22勝8敗/西3位)
今節の中でも注目度の高い上位対決。中地区首位とはいえ横浜BCに勝率で並ばれているため負けられない状況が続く川崎。前節の三河戦は復帰後に活躍を続けるマット・ジャニングがチームハイとなる24得点を挙げて好調をアピール。さらに剥離骨折で全治未定とリリースが1週間前に出たばかりのジョーダン・ヒースが完治していないながらも復帰してダブル・ダブルの活躍を見せた。しかし、日本人選手の得点が伸びなかったため、琉球戦では全員でリングにアタックしていきたい。特に年明けから1桁得点が続いている藤井祐眞の復調にも期待したいところだ。一方、前節の琉球は大黒柱ジャック・クーリーが出場停止の緊急事態となったが、練習生から契約を勝ち取った植松義也が穴を埋める活躍を見せてFE名古屋に勝利。今村佳太が3ポイントシュートを9本中5本成功させてシーズンハイとなる23得点を記録した。川崎は2-3ゾーンで守ってくる時間帯があるため、今節も今村の3ポイントシュートで打開できるかが鍵となる。上位のプライドをかけた緊張感のある試合に期待したい。
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