同地区で順位が近いチーム同士の対戦多数、CS出場のためにも落とせない一戦に

Bリーグ

レバンガ北海道(7勝22敗/東8位)vs宇都宮ブレックス(13勝16敗/東5位)
今シーズン初対戦となった本カード。平均82.1得点(リーグ7位)の北海道に対し、宇都宮は平均71.0得点(リーグ24位)となっており、それぞれのリーディングスコアラーも北海道はブロック・モータムが18.4得点、宇都宮はアイザック・フォトゥが13.2得点と個人スタッツでも大きく北海道が上回っている。しかし、リバウンドで比較すると宇都宮は平均12.6オフェンスリバウンド(リーグ5位)で、北海道は平均23.6ディフェンスリバウンド(リーグ23位)となっているため、宇都宮はセカンドチャンスから得点を量産できる可能性が非常に高い。北海道は3ポイントシュート成功率が31.2%(リーグ最下位)なため、長距離砲の成否が勝敗に直結する。宇都宮としてはインサイドを支配して試合の主導権を握りたいところだ。

群馬クレインサンダーズ(16勝11敗/東3位)vsアルバルク東京(23勝6敗/東2位)
群馬はチャンピオンシップ出場枠に入り込むためにもA東京から勝ち星がほしいところ。両チームとも3ポイントシュートのアテンプト数と成功数がリーグ最下位と23位となっているがスタイルは異なり、群馬はトランジションを軸としたオールコートバスケ、A東京はピックプレーを中心としたハーフコートバスケで得点を稼いでいる。各クォーターで20得点以上のペースになると群馬、20得点以下となるとA東京の流れとなるだろう。また、北海道vs宇都宮の状況と同じく、A東京は平均13.1オフェンスリバウンドでリーグ3位、群馬は26.1ディフェンスリバウンドでリーグ22位とリバウンド争いにおいてはA東京に分があるように見える。群馬としてはトランジションを繰り出すためにも、ディフェンスリバウンドの確保が必要だ。

サンロッカーズ渋谷(12勝15敗/中5位)vs信州ブレイブウォリアーズ(15勝14敗/中3位)
リーグ戦では2020-21シーズン以来3度目の対戦となった本カード。信州は平均失点が71.5点(SR渋谷は87.7点)とリーグ屈指の堅守を誇り、ディフェンスから主導権をつかみ取るチームだ。また、ミドルシュートを排除し、効率の良い3ポイントシュートとインサイドアタックを徹底する戦術を起用。スピーディーな展開を好むSR渋谷に対してはトランジションの足を止め、タフショットを打たせてリバウンドを手堅く回収し、ロースコアゲームに持ち込みたい。対するSR渋谷は走り負けせずにテンポを速め、オープンで3ポイントシュートを打てるシチュエーションを数多く作り、一瞬の爆発力を生かしたいところだ。

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京都ハンナリーズ(11勝18敗/西7位)vs大阪エヴェッサ(14勝15敗/西6位)
シーズン序盤の7連敗から這い上がり、少しずつ勝率を戻しつつある京都は同地区でしのぎを削る大阪をホームに迎える。平均得点やフィールドゴール成功率、平均リバウンド数に大差はないが、大阪がやや多くトランジションを繰り出していることもあってアシスト数が京都を2.3本上回る22.1本となっている。また、京都は平均フリースロー試投数がリーグ最下位の13.2本となっていることからも、リングから遠い長距離砲を軸に戦っていることが読み取れる。その3ポイントシュート成功率はリーグ7位の34.5%と高い。リーディングスコアラーのジェロード・ユトフやポイントガードを務めるマシュー・ライトのアテンプトが多いため、大阪としてはこの2人へのシュートチェックは欠かさずに行いたい。

島根スサノオマジック(23勝6敗/西2位)vs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(21勝8敗/西4位)
西地区の上位争い3ラウンド目。前回の対戦では、第1戦を名古屋Dが6点差で、第2戦を島根が3点差でそれぞれ勝利しており、実力は拮抗している。お互いにリーグで一二を争うスコアラーを擁しながらも、それ以外の選手も3ポイントシュートやドライブなど特徴を持った選手が揃っているため、1秒たりとも気が抜けない激戦となるだろう。島根は平均11.3ターンオーバー(リーグで4番目に少ない)とミスを最小限に抑えたオフェンスを組み立てることができ、名古屋Dのプレッシャーディフェンスに対しても先発ポイントガードの安藤誓哉が堅実なゲームコントロールで試合を有利に進めたいところだ。対する名古屋Dは前回勝利した試合で、17本のターンオーバーを誘発させてそこから29得点を叩き出しているため、オフェンス以上にディフェンスの完成度が勝敗を左右しそうだ。

滋賀レイクス(4勝25敗/西8位)vs広島ドラゴンフライズ(24勝5敗/西1位)
西地区の首位と最下位が対戦する本カード。両チームの対戦は10月中旬に2試合を消化しており、第1戦はオーバータイムにもつれての3点差、第2戦は2点差で広島が連勝と今の順位ほど大きな差はない。しかし、滋賀は外国籍選手が当時から大きく変わっており、同じ戦い方では広島に通用しない部分が出てくるだろう。広島をわずかに上回る平均36.2本のリバウンド(広島は35.8本)を獲得するためにも高いプレッシャーのシュートチェックとボックスアウトを徹底したい。対する広島は3ポイントシュートがどのエリアからでも33%以上と高確率のため、オープンになれば迷わず打っていきたい。前回の対戦時は3ポイントシュートのアテンプト数が現在の平均(26.4本)を下回ったことで苦戦したため、積極的に狙えばおのずと成功本数も増えて試合を有利に進めることができるだろう。