セブンティシクサーズを何度も突き放す快勝
セブンティシクサーズとサンダーの対戦は、試合開始から5分でサンダーが2桁のリードを奪い、シクサーズが第1クォーターのうちに追い付き、第2クォーターに再びサンダーが2桁の点差へと突き放せば、シクサーズは第3クォーターに盛り返して逆転する、アップダウンの激しい展開となった。
それでもシクサーズの最大のリードは第3クォーター残り8分の4点。ジョエル・エンビードがファウルトラブルで前半は10分しかプレーできなかったが、それを乗り越えてここから本領発揮と思われたところで、逆のことが起きた。サンダーはここから32-9のランで19点差を付け、第4クォーターもアクセルを緩めることなく133-114の完勝を収めた。
現地12月31日、サンダーはホームゲームでのシクサーズ戦で一度もリードを奪うことなく96-115の完敗を喫していたが、見事なリベンジとなった。サンダーは敵地での試合を5勝14敗と苦手にしており、何度リードしても追い付かれ、逆転される展開で集中を切らしてもおかしくなかったが、経験豊富なはずのシクサーズが先に崩れた。サンダーを率いるマーク・ダグノートは「厳しい状況でこそ、自分たちらしくプレーしなければならない。この試合では、自分たちのバスケを信じて戦えた」と語る。
「このチームの強さはロッカールームから生まれている。みんな野心に燃えて、一緒に何かを成し遂げようという強い気持ちを持っている。どんな時でも競い合うチームなんだ」とダグノートは言う。
シクサーズは常に追い掛ける展開となり、意識がオフェンスにばかり向いてディフェンスの難を突かれた。指揮官ドック・リバースは「ウチは守備の良いチームだが、この試合では守っていなかった。それではこの試合に限らず、いつも苦しむことになる」と語る。
プレーメーカーのジョシュ・ギディーが20得点8アシスト、エースのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーが37得点と、この試合でも『チームの顔』である2人がオフェンスを引っ張った。
「僕らがどういうチームなのかを、今日は示すことができたと思う。このリーグのベストチームとも渡り合えるんだってね」とギディーは言う。試合をこなせばこなすほど、そして勝てば勝つほど、このチームは自信を増して成長していく。