信州は天皇杯から中1日のハードスケジュールを戦う

Bリーグ

信州ブレイブウォリアーズ(13勝13敗/中3位)vs新潟アルビレックスBB(3勝23敗/中8位)
本カードは6日(金)と7日(土)の変則開催。信州は4日に千葉ジェッツと天皇杯クォーターファイナルを戦ったため、中1日で今節を迎えることになる。欠場が続いていたアンソニー・マクヘンリーが天皇杯から復帰し、23分以上の出場時間で元気な姿を見せていたため今節のエントリーも問題ないだろう。8試合続けて2桁得点を記録している日本人エースの岡田侑大と、安定して活躍するジョシュ・ホーキンソンを中心にオフェンスを組み立てたい。なんと言ってもディフェンスが生命線のチームであるため、70失点以内に抑えれば勝利は近いだろう。一方の新潟は、またしても長いトンネルに入ってしまい7連敗中。悪い流れを新年を機に断ち切りたいところ。オフェンスに関しては直近10試合で80得点以上がわずか1試合と調子が上がらず、ディフェンスも直近10試合で100点ゲームを3度も許してしまう苦しい状況だ。しかし、欠場していたシューターの木村圭吾が前節から復帰して12得点の活躍を見せた。また、ビッグマンのピック&ロールに対するディフェンスの練度も徐々に上がってきている。信州の強固なディフェンスをまずはインサイドから崩していきたい。

滋賀レイクス(4勝22敗/西8位)vs秋田ノーザンハピネッツ(12勝14敗/東4位)
現在9連敗中の滋賀は前節に茨城ロボッツと対戦した。ジョーダン・ハミルトンとケルヴィン・マーティンが両日とも2桁得点を挙げたが、他の選手の得点が伸び悩んだ。さらにディフェンスも綻びが見られ、課題が多い状況であると言わざるを得ない。明るい話題としては先月のウインターカップでも活躍した福岡大学附属大濠の湧川颯斗が今節よりベンチ登録の見込みであることだ。Bリーグでプレーするのは初めてのため未知ではあるが、若手大型ポイントガードの加入でチーム全体の底上げを期待したい。一方の秋田はホームでの黒星が目立つ状況で、前節のシーホース三河戦にホームで連勝した。ハードなディフェンスで勝てたことは今後の良い兆しとなったため、ここから巻き返しを見せたい。前節は中山拓哉や大浦颯太が活躍を見せたが、田口成浩の長期離脱を考えると古川孝敏の他にもコンスタントに得点できる日本人選手が不可欠となる。リムプロテクターを担うスティーブ・ザックは安定感抜群のため、全員で強度の高いディフェンスを展開したい。ハミルトンとスタントン・キッドのスコアラー同士のマッチアップにも注目だ。

群馬クレインサンダーズ(14勝10敗/東3位)vs仙台89ERS(8勝18敗/東7位)
天皇杯クォーターファイナルでは横浜ビー・コルセアーズに痛恨の逆転負けを喫した群馬。自分たちのバスケを40分間やり続けることの難しさを痛感する試合になったが、ここからはリーグ戦に集中する。天皇杯の前に開催された前節の横浜BC戦ではディフェンスとターンオーバーが課題となったが、天皇杯では修正して序盤から良い流れを作っていた。オフェンスはリーグでも屈指のパフォーマンスを発揮しているため、今節もチームディフェンスの完成度が勝敗を左右するだろう。一方の仙台は、ラショーン・トーマスの欠場が響き4連敗中。前節は岡田泰希がキャリアハイとなる21得点の活躍を見せ、西地区首位の広島を相手に良い流れを作る時間帯があった。リバウンドやディフェンスといったベースの部分をエナジーを持って徹底していけば、優位な展開を作れるだろう。ディフェンスでは群馬のトランジションオフェンスをどれだけ食い止められるかが鍵となる。攻守の切り替えを速くしたい群馬とディフェンスの我慢勝負に持ち込みたい仙台のイニシアチブの握り合いにも注目だ。

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ファイティングイーグルス名古屋(15勝11敗/西5位)vs富山グラウジーズ(6勝20敗/中7位)
直近10試合は7勝3敗と好調のFE名古屋。この7勝中5勝が1桁点差であり、僅差のゲームを制する勝負強さも感じられる。ベースはディフェンスのチームではあるが、3人の外国籍選手が極端に偏ることなく安定して得点できているのが、着実に勝ち星を積み重ねている要因の一つだろう。今節はインサイドが強力な富山との対戦のため、ビッグマンだけでなくチーム全体で守っていきたい。一方、前節の富山は島根スサノオマジックに連敗。しかし、第2戦は6点差と善戦し、上位チームの島根を相手にしてもインサイドを攻め立てれば活路を見出せることを証明した。ブライス・ジョンソンとジョシュア・スミスだけでなく、ポイントカードを務めるコーディ・デンプスの出場時間を伸ばすためにも、帰化選手のファイ・サンバがインサイドで奮起することが求められる。インサイドが手詰まりになった時間帯に外から射抜ける松井啓十郎や晴山ケビンといった日本人選手がいかに確率良くシュートを成功させるかも注目だ。

アルバルク東京(20勝6敗/東2位)vs川崎ブレイブサンダース(16勝10敗/中1位)
両日ともに指定席が早々に完売となり注目度の高さがうかがえる本カード。A東京は元旦の琉球ゴールデンキングス戦を落として連勝が11でストップしたが、チームの調子は上向きと言っていいだろう。シーズン序盤から苦しんでいた3ポイントシュート成功率が徐々に復調していることに加え、インサイド陣の献身的なプレーや、安藤周人と小酒部泰暉のウイングの2人が攻守に渡ってチームを牽引する活躍を見せている。試合巧者の川崎に対しては、オフェンスの起点となるジャスティン・コブスがどこまで自由にプレーメークできるかが鍵となるだろう。一方の川崎は中地区1位を死守しているものの波に乗り切れていない印象。前節は、京都ハンナリーズのアグレッシブなプレーに気圧されて第1戦を落としてしまった。明るい話題は、欠場が続いていたマット・ジャニングが前節から復帰したことだ。まだまだ出場時間の制限はあると思われるが、川崎のオフェンスシステムの幅が広がるので早々の完全復活が望まれる。強豪同士の意地がぶつかり合う好ゲームに期待したい。

大阪エヴェッサ(12勝14敗/西5位)vsレバンガ北海道(7勝19敗/東8位)
徐々にチームの仕上がりの良さを見せてきている大阪。前節は僅差のゲームを制して新潟に連勝した。前々節の琉球戦からディージェイ・ニュービルが本来のコンディションを取り戻し、直近の3試合で平均27.0得点、8.0アシストと活躍。合田怜や鈴木達也もシーズン平均以上のスタッツを残しており、チーム全体が上向きな印象だ。オフェンスに目が向きがちだが、レーティング上はディフェンスが良いチームであるため、北海道のトランジションをしっかりと止めたい。今節を連勝すれば勝率が5割に復帰するため、新年最初のホームゲームをモノにしたいところだ。一方、前節の北海道はホームでFE名古屋に挑み両日ともに惜敗した。序盤からリードを許し、最後までとらえることができなかった。シューティングガード兼スモールフォワードながらプレーメーカーとして期待される高橋耕陽の出場時間が伸びない状況で、松下裕汰の活躍は不可欠だ。元々ディフェンスに定評のあるルーキーのため、前節の悔しさを今節はオフェンスで晴らしてほしい。アレックス・マーフィーとブロック・モータムの走れる外国籍選手を中心に、いかに速い展開を作れるかが鍵となるだろう。

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