ティム・ハーダウェイJr.

ダーク・ノビツキーの銅像の除幕式に花を添える快勝

マーベリックスとレイカーズの一戦は、前半こそ54-45とレイカーズが主導権を握ったが、マブスは第3クォーターに51-21の超ビッグクォーターを作り、一気に試合を決めた。

ダラスでクリスマスゲームが行われるのは2011年以来のこと。ティム・ハーダウェイJr.は「クリスマスの日にプレーするのが初めての選手も多かったと思う。この機会に感謝し、緊張をほぐして試合に臨もうとしていた」と、ルカ・ドンチッチは「スロベニアで夜の時間帯で、友人も家族もみんな見る試合だった。しかもレブロン(ジェームズ)とクリスマスゲームで対戦できるなんて、本当にワクワクしていたんだ」と言う。

さらにダーク・ノビツキーのキャリアを称えた銅像の除幕式があったこの日に、負けるわけにはいかない。そんな思いがエネルギーに変わったに違いない。

前半はドンチッチに対する徹底したダブルチームが効き、ドンチッチが最初のシュートを放ったのは試合開始から8分すぎ。前半で6本しかシュートを打てず、10得点は挙げたもののリズムをつかめず苦しんでいるのは明らかだった。

ところが第3クォーターにマブスはビッグクォーターを作り出す。マブスは試合を通じてレイカーズの2倍となる18本の3ポイントシュートを成功させたが、第3クォーターに9本を集中させている。中でもこのクォーターだけで16得点を挙げたティム・ハーダウェイJr.は、フィールドゴール7本中6本成功、うち3ポイントシュート成功4本の大爆発。「よりアグレッシブになって、プッシュしてボールを動かした結果だと思う」と語る。

「ルカがボール運びでエネルギーを浪費しないこと、相手が彼に向ってくるのを止めて、ストレスを感じさせずにプレーしてもらうこと。特に相手がダブルチームに来た時には僕らが良い対応をしなきゃいけない。彼の仕事をもっと簡単にするのは、シーズンを通してやっていかなければいけないことだ」

そして「レブロンへの対応はその逆だった」とハーダウェイJr.は続ける。「誰か一人でレブロンは止められない。試合が進むにつれて僕らはディフェンスを修正し、彼にスペースを与えそうな時はすぐに埋め、タフなシチュエーションを作り続けた」。前半に両チーム最多となる18得点を挙げたレブロンに対し、第3クォーターはシュートを3本しか打たせずに6得点と抑えた。第4クォーターには14得点を奪われるのだが、その時点で試合はもうマブスのものだった。

試合は124-115でマブスの勝利。マブスは3連勝で18勝16敗と貯金を作っている。ドンチッチは前半は苦戦したものの、チームバスケが機能するようになると彼の得点も伸びて32得点、さらには9リバウンド9アシストも記録。クリスチャン・ウッドが30得点、ハーダウェイJr.が26得点と、活躍すべき選手の活躍が目立った。