ドノバン・ミッチェル

今シーズン連敗中だったバックスに雪辱を果たす価値ある勝利

キャバリアーズvsバックスによる東カンファレンス上位対決は、エースのドノバン・ミッチェルが36得点と爆発したキャブズが、今シーズン2度の対決で連敗していた相手に114-106と本拠地で雪辱を果たした。これで5連勝のキャブズは戦績を22勝11敗(東カンファレンス3位)とし、22勝9敗で首位を走るバックスと勝ち星で並んだ。

試合は開始4分半で14-14と互角の立ち上がりとなるが、ここからキャブズはケビン・ラブ、ジェディ・オスマンとセカンドユニットの活躍により19-3のランを決め、第1クォーターで15点リードと先制パンチをくらわした。第2クォーターに入ってもキャブズはリードを20点にまで広げるなど主導権を握り続け、60-42と大量リードで前半を終える。

11月に行われた過去2度の敗北では、18-34、10-35とともに第3クォーターで大きく失速したのが敗因となったが、今回はミッチェルがこのクォーターだけで15得点とチームを牽引し、33-35と互角の戦いでリードを維持した。しかし、この日45得点と大暴れだったヤニス・アデトクンボによる猛追を受け、第4クォーター残り2分20秒には5点差にまで追い上げられだが、ここでミッチェルと並ぶ得点源のダリアス・ガーランドが連続得点を挙げて相手の勢いを止めて逃げ切った。

同じ東カンファレンスの難敵相手に同一カード3連敗を阻止できた意味の大きさをミッチェルはこのように語る。「20点、21点のリードを奪ってもバックスを抑え続けることはできない。彼らはずっと戦い続けるし、途中でそれを止めることはあり得ないんだ。彼らのような同じメンバーで長い間やっているチームに対し、連敗した後で勝ってホームを守ることができたのは大きいよ」

昨シーズンのキャブズはプレーイン・トーナメント敗退とあと一歩でプレーオフ進出を逃した。それでも、その時の中心選手は揃って残留し、さらにオフにはジャズからリーグ屈指のスコアラーであるミッチェルを補強し、ここまで前評判通りの好成績を残している。

そんな今シーズンのキャブズの実力を、バックスのアデトクンボも次のように認めている。「キャブズはとても危険なチームだ。彼らは素晴らしい選手がいて、素晴らしいシステムを持っている。僕たちと対戦しない限りは、彼らがプレーオフで勝ち進むことができない理由はないと思う」

ここまでの好成績は勢いだけでなく、確固たる強さによって挙げていることをキャブズはあらためて証明した。このままカンファレンス上位争いに加わり続けてもそれは驚くことではない。