ジェイレン・ブランソン

ブランソンは「誰も連勝について口にしていない」と足元をしっかり見つめる

現地12月20日、ニックスは本拠地でウォリアーズと対戦し、22得点のイマニュエル・クリックリー、21得点のジェイレン・ブランソンなど5選手が15得点以上を記録するバランスの取れたオフェンスを展開して、スティン・カリーとアンドリュー・ウィギンズを欠くウォリアーズに132-94で圧勝した。

ティップオフ直後、ニックスは8-0のランで先手を取ると、そのまま33-25で第1クォーターを終えた。第2クォーター序盤にはアンソニー・ラム、タイ・ジェロームとウォリアーズのベンチメンバーの奮闘により2点差まで詰められるが、クイックリーなどの得点で相手に傾いた流れを断ち切り、リードを16点に広げて前半を終える。後半に入ってもニックスは着実に得点を重ねることでリードをキープしウォリアーズに付け入る隙を与えず、第4クォーターには集中力が切れた相手を32-13と圧倒して余裕の勝利を収めた。

これでニックスは連勝を8に伸ばし、今シーズン18勝目(13敗)となったが、エースのジュリアス・ランドルは「勝つことで自信を得られる。でも、まだ12月だからね。連勝を気にすることはないよ」と冷静だ。

司令塔のブランソンもランドルと同じ考えだ。「誰も連勝について口にしていない。僕たちは互いに今の調子をキープしていこうと話している。そして、ベストなチームになることを目指しているし、今は目の前の試合に集中しているだけだ」

連勝については無関心のブランソンだが、今の快進撃を支える選手層の厚さには大きな手応えを得ており饒舌だ。ニックスの中心は3人合計で1試合平均60得点以上を稼いでいるランドル、RJ・バレット、ブランソンであることは間違いない。ただ、この試合でも冒頭で紹介したクイックリーに加え、9得点11リバウンド3スティールのミッチェル・ロビンソン、19得点4アシストのクエンティン・グライムズなど多くの選手が勝利に貢献した。

ブランソンは言う。「このチームにはモンスター級の活躍ができる選手がたくさんいる。だから今日のクイック(クリックリー)やQ(グライムス)の活躍も驚くことはない。2人に加え、今日はデュース(マイルズ・マクブライド)も10得点を挙げた。彼らがこういった活躍をしてくれるのは間違いなくプラスだ」

今のニックスはビッグ3を軸に若手も台頭するなど、理想的な形でチームとして成長している。このまま上昇を続け東カンファレンスの上位戦線に食い込んでいけるのか、注目度は日増しに高まっている。