秋田ノーザンハピネッツ

新潟の猛攻を受けるも、2桁前後のリードを守り切る

新潟アルビレックスBBvs秋田ノーザンハピネッツの第2戦は、スタートダッシュに成功した秋田が68-59で勝利した。

この日の試合前、新潟は11月中旬に右示指基節骨骨折のケガを負ったロスコ・アレンをインジュアリーリストへ登録したことを発表。併せて、今シーズンはB3の湘南ユナイテッドBCでプレーしていた196cm88kgのフォワード、スティーブ・グリーンと短期契約を結んだことを発表した。

試合は秋田の古川孝敏がスティーブ・ザックとの合わせ、さらにバックドアからのシュートと立ち上がりで連続得点を挙げ、その後も積極的にアタックを仕掛けて、開始5分間でフィールドゴール6本中5本成功の10得点をマークしてチームを牽引。また、第1戦ではチームで17本の3ポイントシュートを決めたこともあり、第2戦では新潟のシュートチェックが厳しくなったが、新潟ディフェンスが外に寄ってくる分、中で生まれたスペースを上手く活用して着実に得点を重ねて行った。ディフェンスでも持ち前のハードかつ粘り強い守備で新潟に自由を与えず5本のターンオーバーを誘発し、24-6で第1クォーターを終えた。

第1クォーターはボールが停滞し1対1が多かった新潟だが、第2クォーターになるとコフィ・コーバーンのキックアウトから冨岡大地が3ポイントシュートを決め、続くポゼッションでは冨岡のボールプッシュから澁田怜音も3ポイントシュートを沈めた。さらにコーバーンとケヴェ・アルマもゴール下で奮闘し、このクォーターの開始約4分間を10-0として、点差を1桁(16-24)まで詰めた。

一方、立ち上がりで連続3ポイントシュートを決められてすぐにタイムアウトを取った秋田だったが、その後も新潟の流れを止めきれず、さらにオフェンスも噛み合わないなど我慢の時間が続いた。それでもメンバーを先発に戻して守備のギアを上げてゲームを立て直したことで、リードを再び2桁に戻して前半を終えた。

秋田が34-24とリードして迎えた後半の立ち上がりは、ともにディフェンスの強度が高くなかなかスコアが動かない時間が続いた。その中で、前半は無得点ながらリバウンドで秋田を支えていたスタントン・キッドがミドルシュートやドライブから3点プレーとなるバスケット・カウントを決めてチームを牽引し、秋田がリードを広げた。

それでも、新潟もゾーンを敷いたりして秋田に完全には主導権を渡さない。さらに、ベンチから出場したモサクオルワダミロラ雄太ジョセフがハードな守備に加えて積極的にシュートを放ち、第3クォーターだけで7得点をマーク。一時は15点差をつけられた新潟だったがモサクの活躍もあり、8点差(46-54)まで詰めて第3クォーターを終えた。最終クォーターに入っても一進一退の攻防が続いたが、秋田は勝負どころで古川が3点プレーとなるバスケット・カウントを決めるなど主導権を渡さずに68-59で勝利した。

秋田は古川とザックがともに17得点を記録し、キッドも10得点8リバウンドで続いた。一方、新潟は第1クォーターこそ6得点に留まったが、第2クォーターを18-10、第3クォーターを22-20と上回り、拮抗した展開に持ち込んだだけに、ゲームの立ち上がりの悪さが悔やまれる結果となった。