ステフィン・カリー

西カンファレンスは混戦状態「僕たちも間に合う」

ウォリアーズはステフィン・カリーが肩を脱臼して戦線離脱となった。12月16日のセブンティシクサーズ戦では、ドレイモンド・グリーンとアンドリュー・ウィギンズもケガで欠場となり、スターター3人を欠いた。

12月に入って平均39.2得点と絶好調のジョエル・エンビードに34得点13リバウンド、足首のケガから復帰して復調傾向にあるジェームズ・ハーデンに27得点9アシストと活躍を許し、第4クォーターはほとんど2桁のビハインドを背負った末に106-118の完敗を喫した。

チームとともに遠征に参加しているステフィン・カリーはこの試合を前に会見に応じ、手術をせずに済んだことを明かしている。「手術になったら4カ月から6カ月はかかる。今は誰もそんなことを望んではいない。僕にとって左肩のケガは初めてだから、復帰までどれぐらい時間がかかるか、あまり考えないようにしている」

肩の脱臼は癖になりやすいケガだが、カリーにとっては初めてのケガであり、想定より早く復帰できる可能性もある。現状ではプレー再開までに1カ月程度を要する見込みだが、ケガをしたばかりのこの時期は焦らずに治療に専念するのが大切だ。

ウォリアーズは14勝16敗と負け越している。特に苦手とする敵地での試合ではまた負けて、これで2勝14敗になった。それでもカリーは「ここから改善していけばいい」と心配していない。

それは西カンファレンスで突出したチームがいないからだ。東カンファレンスではセルティックスが独走状態。プレーイン進出ラインの外にいる11位のブルズがトップ4まで巻き返すには6ゲーム差を詰めなければならないが、同じ11位でも西カンファレンスのウォリアーズの場合は、6ゲーム上に首位のグリズリーズがいて、3.5ゲームを巻き返せばプレーオフのファーストラウンドをホームで戦える4位以内に入れる。

カリーは言う。「昨シーズンに続いて優勝するには安定した強さを発揮しなければいけない。ここからは自分たちの気持ちの強さが問われる。できる限り良い形で今年を終えたい。西のどのチームもオールスターブレイクまではそんなに差は付かないだろうから、僕たちも間に合うと思える。僕らに必要なのは一貫性のあるバスケだ。それができると信じているよ」

カリーが手術を伴う長期離脱にならずに済んだのは不幸中の幸いだ。ドレイモンドとウィギンズも近く戦線復帰の見込み。本格的な巻き返しはカリー復帰を待つことになるかもしれないが、それまでにタフに、そして賢く戦う姿を取り戻したい。特に敵地の試合での苦手意識は、エース抜きでも払拭して、少しでも良いポジションで彼の復帰を迎えたいところだ。