桜花学園のエースとしての責任を背負う横山智那美「メインコートで40得点、最高のパフォーマンスを見せたい」

桜花学園のエースとしての責任を背負う横山智那美「メインコートで40得点、最高のパフォーマンスを見せたい」

2022/12/21 17:30
横山智那美

世代No.1の実力を持つ桜花学園の横山智那美は、高校最後の大会となるウインターカップに高い目標を掲げて臨もうとしている。過去2年優勝しているウインターカップでの3度目の優勝はもちろん、個人としても「見ている人に常に目で追い掛けられるような最高のパフォーマンスを見せる」、「メインコートで40得点」と大会の主役を演じてチームを引っ張るつもりだ。先日は、トヨタ自動車アンテロープスへのアーリーエントリーでの加入が発表されたが、東京体育館でまだやりのこしたミッションがある。自信に満ちているが、油断は全くない、心身ともに万全のコンディションで、横山は大会の主役を演じようとしている。

「走らないと勝てないので、そこは全員で意識してきました」

──ウインターカップに向けてチームは仕上げの段階に入っていますが、その前には試験があったと聞きました。

そうですね。今回は結構手応えがあるんです(笑)。試験が終わってからは、6試合を戦うための走り込みでした。組み合わせも決まって、留学生も多いしやっぱり走らないと勝てないので、そこは全員で意識して練習してきました。

──ディフェンスからブレイクを出すバスケの中で、一番に出していきたい自分のプレーは何ですか?

一番の強みはドライブなので、ドライブで相手を引き寄せて周りにチャンスを作りたいです。トップリーグでは3ポイントシュートも入って20得点を取った試合もあったんですけど、井上眞一先生からは「スリーなしで20得点以上取れる選手になれ」と言われていて、今はそのためにジャンプシュートだったり、ガードにしては身長があるのでポストプレーも練習しています。ミスマッチがあればポストアップして、そこからチャンスを自分で見付けていくような形ですね。

──桜花学園に入って3年、あっという間に最後の大会を迎えます。3年間を振り返って、自分が成長できるようになったポイントはどこだと思いますか?

右も左も分からないまま桜花学園に入って、1年生からユニフォームがもらえて、2年生になるとスタートを任されて、少しでも貢献できるようにとプレーしました。3年生ではチームを引っ張る側になり、私は中学生の時から声を出すタイプじゃないし、リーダーシップを発揮するような選手じゃなかったんですけど、今はやれていると思います。この3年間で一番自分が成長したと思うのはリーダーシップの面ですね。

ポイントは、毎日の練習で先輩たちの姿を見て学んだことだと思います。1年生では入学したばかりで全然できないことばっかりだったんですけど、その時3年生だった江村(優有)さんはプレーでチームを引っ張り、キャプテンとしてチームをまとめていたので、江村さんの姿を見て「これが良い選手なんだな、良いリーダーなんだな」と学びました。江村さんとは代表でも接しているうちに、自分の目標とするスタイルがだんだん明確になって、チームでも自分が出せるようになったと思います。

あと、自主練などオフコートの取り組みという点では、江村さんも朝比奈(あずさ)さんもすごかったんですけど、前田心咲さんの努力する姿が一番印象に残っています。前田さんは大阪のオールスターでも一緒にやっていた選手なんですけど、悪い状況の時こそ一番最後まで自主練していたり、みんなが休んでいる時こそ頑張るとか、影の努力ってこういうものなんだ、と思いました。

横山智那美

「6試合あるので、選手全員を使って戦えるスタイルが必要」

──オフコートの面を振り返るとどうですか?

1年生の時は寮生活も結構わちゃわちゃ楽しんでたんですけど、2年生になってからは自分ができないことにしっかり取り組むようになって、3年生になってからは映像を見て自分に足りない部分を自主練に取り入れたり、バスケへの取り組み方が変わってきました。

──去年に取材した時は食が細いのが悩みだと話していましたが、克服したそうですね。

オリンピックを見て身体の当たりが全然違うと感じたのがきっかけで、自分に足りないのであれば積極的にやるべきだと思いました。私自身もインドに行った時は食が違って食べられずに、体力の消耗が激しいキツい状況でプレーしたので、どんな物でも食べなきゃいけない、食べられるような身体作りをしようという意識になりました。今はちゃんと食べれていますし、自分の変化も感じます。今まではコンタクトで体力を奪われることが多かったんですけど、それがなくなりました。

──組み合わせ抽選の結果を見た印象はいかがですか?

対戦相手を見た時は厳しい戦いになるんじゃないかなと思ったんですけど、練習を重ねていくうちに大丈夫だという感触は持てています。でも6試合あるので、選手全員を使って戦えるスタイルが必要で、控えの選手ももっと覚悟を持ってやってほしいし、そこはもっともっと鍛えていかないといけないと思います。

留学生のいるチームとの対戦が多いので、そこでフィニッシュのところをどう打開していくか。毎試合ステップアップしていければ良いですけど、留学生に1回戦からつかまってしまい、ダメなシチュエーションがずっと頭に残るようでは得点も伸びないと思うので、そこを合わせのパスで打開したりして、留学生への苦手意識をなくすのが大事だと思います。

トップリーグの京都精華学園との試合でも、福王伶奈が相手の留学生を止めていたので、キーマンは福王になると思います。止められる身体になってきたし、成長しているので頼っていいと思うんですけど、連戦だと疲れてくるので、そこを周りの選手がどれだけカバーできるかが大切です。1回戦から大事に戦いますが、東海大学付属福岡との試合が、どこまで留学生相手のアジャストができるかという意味で一つ山場になると思います。

横山智那美

「自分が持っている力をすべて発揮するつもりです」

──目標はもちろん優勝だと思いますが、どんな気持ちで大会を迎えられそうですか?

3年生が全員やりきった大会にしたい。これが一番です。なので、まずスタートで出る選手は試合の入りからしっかりプレーして、できたら最後のメインコートに全員が立てるような形にしたいです。それがチームとして一番良い終わり方になると思います。逆に京都精華学園にまた負けてしまうようなことがあると、下の学年がトラウマになってしまうので、それはどうしても避けたい。そういう意味では圧勝して、苦手意識を残さないような大会にしたいです。

今まで自分が成長できたのはいろんな方々のおかげです。特に井上先生は私をリーダーシップを取れる選手に育ててくださいました。最後の大会ということで、これまで教えてもらったことをメインコートで発揮する姿を井上先生に見てもらって、最後は優勝という良い景色を見せて、胴上げしたいです。

あとは家族のことです。小学校の時からずっと私のことを支えてくれているんですけど、自分が決めた目標に今まで一度も届いていないので、今度こそは優勝して家族に恩返ししたいです。

──最後に、ウインターカップで桜花学園を応援する人たちへのメッセージをお願いします。

私はみんなの目標になるような選手を目指していて、このウインターカップでは自分が持っている力をすべて発揮するつもりです。日本にはいないような選手のプレーを意識していて、それは多彩なオフェンスができて、それだけじゃなくガードなんですけどディフェンスもリバウンドもオールラウンドに活躍するプレーです。

最後は自分のためにも悔いのないプレーをしたいと思います。目標はメインコートで40得点を取ることですね。取り方にこだわりはなくて、どんな点でも泥臭く取りたいです。見ている人に常に目で追い掛けられるような最高のパフォーマンスを見せたいと思っているので、是非応援してください!

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