前回の2019年大会はコービー氏が同役職に就任
来年8月にフィリピン、インドネシア、日本の3カ国で開催されるワールドカップ2023において、ルイス・スコラ氏がグローバル・アンバサダーに就任したことが発表された。前回大会では、亡きコービー・ブライアント氏が同役職に就任していた。
7フッターとしてゴール下に君臨し、巧みなインサイドプレーを得意としていたスコラ氏は、地元のアルゼンチンでプロキャリアをスタートさせると、ユーロリーグやNBA、中国のCBAなど世界で活躍してきた。ワールドカップには2002年大会から5大会連続で合計41試合に出場(歴代1位タイ)し、通算716得点(歴代2位)を記録。2019年に中国で開催された同大会では、フランスとの準決勝で当時最年長だったスコラ氏が28得点13リバウンドをマークして銀メダル獲得に貢献し、大会ベスト5にあたる『TISSOTオールスターファイブ』にも選出された。昨年は東京五輪にアルゼンチン代表として来日し、1次ラウンドで日本とも対戦。準々決勝で惜しくも敗れるも当時41歳だったスコラ氏は試合残り1分までコートに立ち、心身ともにタフに戦い続けた姿からアルゼンチンバスケットボール界では伝説と評されている。
東京五輪を最後に現役を引退し、今回来年に開催されるワールドカップのグローバル・アンバサダーに就任。今後は、本戦抽選会やプロモーション活動に参加する予定とのこと。スコラ氏はアンバサダー就任にあたり、次のコメントを発表している。「今回、FIBAバスケットボールワールドカップ2023のグローバル・アンバサダーに就任することを大変光栄に思います。国の代表として、どの大会でも勝利を目指してプレーしていましたが、最も大事なことは常にベストを尽くし、良いロールモデルとなり、国のためにプレーするということでした。これまでの経験から、チームが期待されている以上の力を発揮するために必要なのは、忍耐、一体感、そして共通のビジョンを持つということだと思っています。来年のフィリピン、インドネシア、日本で行われるワールドカップでも、すべての選手やチームが、この忍耐、一体感、共通のビジョンを持ってプレーをし、2023 年大会が人々の記憶に残る大会のうちの一つになることを楽しみにしています」