ケガの多さは懸念されるもディフェンス力は魅力
グリズリーズが、フリーエージェント選手のジョアキム・ノアの獲得に関心を寄せているようだ。『New York Times』によれば、グリズリーズはノアと話し合いを続けており、近日中に契約がまとまるかもしれない。
渡邊雄太の所属先でもあるグリズリーズは、現在10勝5敗で西カンファレンス2位、サウスウェスト・ディビジョン首位につけている。スター選手不在ながらチームディフェンスを前面に押し出し、泥臭く守り続ける『グリット&グラインド』というアイデンティティへの原点回帰が功を奏し、今シーズンはリーグ最少失点(100.8)を記録。3ポイントシュート、ハイペースのスタイルを採用する現代NBAのトレンドとは真逆のスタイルながら、激戦の西カンファレンスで素晴らしいスタートを切っている。
ノアはこの夏にニックスから解雇され、無所属のまま今シーズン開幕を迎えた。故障歴の多さは気になるものの、本人によるSNSの投稿内容を見る限りでは、良好なコンディションを維持している様子。もし加入が決まれば、マルク・ガソルの控えとして起用されることになるだろう。
33歳のノアは、ブルズ時代の2014年には最優秀守備選手賞を受賞。2013年と14年にもNBAオールディフェンシブ・ファーストチームに選出されたほどで、NBAでも屈指の守備力を誇るビッグマンとして知られている。
闘志を前面に押し出すエネルギッシュなプレーが持ち味で、ハッスルプレーを厭わない彼のスタイルなら、グリズリーズにフィットする可能性は高い。ノアが加わり、グリズリーズの守備がさらに堅固なものになるかどうか、今後の推移を見守りたい。