スティーブ・カー

写真=Getty Images

ケビン・デュラントはボールムーブの少なさを指摘

王者ウォリアーズに異変が起きている。

11月18日に敵地で行なわれたスパーズ戦に92-104で敗れ3連敗。ロード3連戦で1勝もできなかったばかりか、8連勝後の7試合で2勝5敗を喫するなど、ケビン・デュラントが加わったここ2年では最も深刻なスランプに喘いでいる。

ステフィン・カリー(股関節)、ドレイモンド・グリーン(つま先)の負傷欠場、そして先日のクリッパーズ戦で見られたデュラントとグリーンの激しい口論など、ここ1週間はツキからも見放された。だが、指揮官のスティーブ・カーは、「これが本当のNBA」と警鐘を鳴らす。

「ここ数年は夢の中にいたようなもので、本当のNBAを味わっていなかった。これが本当の逆境だ。自分たちで切り抜けないといけない」

デュラントは、不振の原因の一つに、ボールムーブが不足していることを挙げている。

「良い状態でシュートが打てるように努力している。ウォリアーズのバスケットボールは、1回のポゼッションで5〜7本はパスを回す。それが今はできていない。確かに5〜7本のパスを回せているけれど、最終的に受け取る選手もパスを出してしまう。自分たちは、スタッツシートを見返した時に、良い感じに見えるからパスを繋いでいるわけではないんだ。良いシュートを打つためのプレーなんだ。急いで打つクイックショットになっている場合もあるかもしれない」

86-107で完敗したロケッツ戦はさておき、マーベリックス戦とスパーズ戦はどちらに転んでもおかしくない接戦ではあった。だが、最終的に勝ちきれていた今までと何かが違う。21日のサンダー戦からはホーム4連戦だが、この狂った歯車を修繕できなければ、このまま連敗が続く可能性も否定できない。