茨城vs仙台は勝利チームが最下位脱出
富山グラウジーズvs信州ブレイブウォリアーズ
3勝10敗で中地区7位の富山と、5勝8敗で中地区5位の信州との対戦。前節はジョシュア・スミスの欠場もあり千葉J相手にホームで2連敗を喫した富山。この後も強豪チームとの対戦が続くので、ホーム開催の今節は是が非でも勝ちたいところ。シーズン序盤から、ターンオーバーが多く、なかなかオフェンスのリズムに乗れていないので、ディフェンス自慢の信州を相手にどれだけ自分たちのペースでオフェンスを組み立てられるかが鍵となる。一方、秋田を相手に今シーズン初めてのホーム2連敗を喫した信州。第1戦はジョシュ・ホーキンソンが欠場でロスターが9人という厳しい台所事情ではあったが、オーバータイムに持ち込むも惜敗。第2戦は接った展開となったが、第4クォーターで突き放されてしまった。両日ともオフェンスリバウンドを取られ、セカンドチャンスポイントを献上してしまっただけに、今節も富山のインサイドには警戒したい。
シーホース三河vs新潟アルビレックスBB
4勝9敗で中地区6位の三河と、1勝12敗で中地区8位の新潟との対戦。現在5連敗中で、中断期間が明けてからまだ勝利がない三河は、今節ホームでしっかり勝利したいところ。しかし、ここのところ得点が70点前後と伸び悩み、自分たちのバスケができていない。スコアラーを多く有するチームがゆえに、勢いあるオフェンスに期待したいが、苦しんでいる印象が強い。一方、新潟は12連敗中と長いトンネルの中にいる。中断明けからチームに合流したコフィ・コーバーンが前節ダブル・ダブルの活躍で存在感を示したが、エースのロスコ・アレンがケガで離脱と、一難去ってまた一難という具合。外国籍選手の活躍に加えて、杉本天昇と木村圭吾の若きシューター2人がいかに得点に絡めるかも鍵となる。連敗脱出を賭け、両チームの意地がぶつかり合う好ゲームに期待したい。
茨城ロボッツvs仙台89ERS
4勝9敗で東地区8位の茨城と、同じく4勝9敗で東地区7位の仙台との対戦。前節の茨城はA東京に2連敗。A東京にオフェンスリバウンドを多く許し、セカンドチャンスで得点を重ねられてしまったため、ディフェンスリバウンドの修正が急務となる。終盤にA東京に食らい付き、追い上げる場面もあったので、1カ月ぶりのホームゲームで戦う姿勢をブースターに見せたいところだ。一方、前節の仙台は川崎から勝ち星を奪い、5連敗を脱出した。第1戦はリードしながらも第4クォーターに逆転を許したが、第2戦は逆に最終クォーターで大逆転。古巣茨城凱旋となる予定だった帰化選手の小寺ハミルトンゲイリーの離脱は残念だが、チームとしての士気は高い。勝った方が東地区最下位を免れる対決となる。オフェンスを中心にチーム作りしている茨城とディフェンスに誇りを持つ仙台の真っ向勝負に期待したい。
ファイティングイーグルス名古屋vs島根スサノオマジック
8勝5敗で西地区5位のFE名古屋と、10勝3敗で西地区3位の島根との対戦。前節、欠場者の多かった三遠に2連勝したFE名古屋だが、相手の欠場者の有無ではなく自分たちのやるべきことを遂行して勝った印象。強固なディフェンスを基本とし、的確なシュートセレクションで高確率に得点を重ねて勝利した。前節は終盤に追い上げられたので、今節は40分間一貫したコンセプトを継続できるかが課題となる。一方、前節は琉球との西地区頂上対決を1勝1敗の五分で終えた島根。第2戦はニカ・ウィリアムスの出場停止もあったが、ディフェンスがハマり第4クォーターで逆転し、勢いそのままにリードを広げた。まさにバズソースタイルの完成形とも言える強さを見せ、チームとしては上り調子だ。お互いの激しいディフェンスから攻守が目まぐるしく入れ替わる、アップテンボな展開に注目だ。
京都ハンナリーズvs広島ドラゴンフライズ
6勝7敗で西地区6位の京都と、10勝3敗で西地区1位の広島との対戦。前節、宇都宮のディフェンスを攻略しきれず連敗した京都。ただし、両日ともチームの3ポイントシュート成功率が40%を超えたのは好材料だ。第2戦の前半終了間際に負傷した久保田義章が出場できるかは不透明だが、水野幹太と小西聖也の活躍に期待したい。強力なインサイドを有する広島に対して、ジェロード・ユトフとシェック・ディアロがいかに踏ん張れるかもポイントになるだろう。一方、前節は三河に連勝し、再び西地区首位に返り咲いた広島。復帰したニック・メイヨも好調だが、それ以上にどこからでも点が取れるバランスの良さが対戦相手の脅威となっている。辻直人、寺嶋良、佐土原遼を中心に日本人選手も得点力があり、今シーズンは接戦をモノにする勝負強さも兼ね備えていることから、西地区首位も頷ける。
宇都宮ブレックスvs群馬クレインサンダーズ
7勝6敗で東地区4位の宇都宮と、10勝3敗で東地区2位の群馬との対戦。中断期間の直前はホーム3連敗を喫していた宇都宮だが、中断期間明けは無傷の4連勝。徐々に本来の姿が見られるようになってきたので、ホーム開催も味方につけて連勝街道と行きたいところだ。外国籍2人の安定感に加えて、比江島慎と遠藤祐亮がコンスタントに得点を伸ばしているのが好調の要因。さらに今シーズン群馬から移籍してきた笠井康平も出場時間を伸ばしており、古巣相手の活躍が期待される。一方、こちらも中断期間明け負けなしの群馬。前節の大阪との第1戦は、内容としては良くないものの最後にはしっかり勝利するという強豪チームと呼ぶにふさわしい戦いぶりであった。第2戦は、前日の課題を修正して盤石の試合運びを見せた。昨シーズンの開幕節、ブレックスアリーナで2連勝している群馬に苦手意識はない。