写真=Getty Images
21歳にしてトリプル・ダブルを難なく記録する逸材
もしバックスがNBA優勝レベルにあるチームだったら、もしラッセル・ウェストブルックやレブロン・ジェームズと同時期に生まれていなかったら、そして、もしウォリアーズが現在のような『スーパーチーム』になっていなかったら……ヤニス・アデトクンボに対する注目度は今とは全く異なるものだったに違いない。
今シーズン平均22.4得点、8.6リバウンド、6.1アシスト。オールスター級の活躍を見せているアデトクンボだが、チームは18試合を終えて10勝8敗と決して順調なシーズンを送っているわけではない。それでもアデトクンボの才能を誰よりも高く評価している指揮官のジェイソン・キッドは『Bleacher Report』に対し、「我々は特別な才能を持った選手を見いだした」と語った。
「ヤニスはレブロン・ジェームズ、コービー・ブライアント、マイケル・ジョーダンに匹敵する稀な選手で、これから何年も彼のプレーを見て楽しむことができるだろう」
だがアデトクンボ本人は、周囲の評価を全く気にしていない。自身の評価については「「自分は万能性が高いと思う」と淡々としたもの。「ハードにプレーして、正しいスポットを取れていれば、自然と数字が出る。今はボールを持つことが多いから、スタッツは自然についてくる」
『ヤング・レイカーズ』と表され注目を集め始めたレイカーズと同様、バックスもまた、アデトクンボを筆頭に有能な若手を軸とする新時代をようやく迎えつつある。21歳にしてトリプル・ダブルを難なくやってのける『グリーク・フリーク』は、末恐ろしい存在でしかない。
フィジカルも強く高い身体能力でコートを縦横無尽に走り回るアデトクンボ。今後の成長に注目が集まる。