倒れたリーブスに近寄ったエイトンを、背後から突き飛ばし退場に
サンズがレイカーズをホームに迎えた一戦は、ミカル・ブリッジズとデビン・ブッカーがそれぞれ25得点を記録したサンズが115-105で勝利している。試合は1ポゼッション差で推移していた第3クォーター終盤、サンズがクォーターをまたいでの15-3のランで均衡を破り、その後は10点前後のリードを保って勝利した。
ただ、勝敗がまだ決していなかった残り4分に乱闘騒ぎがあった。シュートを狙ったオースティン・リーブスが、ブロックに飛び込んだブッカーに倒される。そこに至近距離まで歩み寄ったディアンドレ・エイトンを、パトリック・ベバリーが背後から突き飛ばす。騒ぎはそれ以上大きくならなかったものの、両チームの選手とスタッフが出てきてコート上は騒然となった。
ベバリーからすれば、エイトンの行為はリーブスに対する挑発だったのだろう。しかし、ベバリーの暴力行為が許されないのは明らかで、退場処分を宣告された。騒動の引き金となったブッカーにもフレグラント1が宣告されたが、彼はこれに納得していない。
ブッカーは試合後に「普通のブロックショットであり、クリーンなブロックだったと思っている。でもファウルがコールされ、そしてフレグラントを宣告された。あれはナンセンスだ」と語る。
「NBAでは試合以外にも選手が顔を合わせる機会が多いから、あんなアクシデントが起こることはあまりない。もちろん試合では感情的になるから、時にああいうことは起きる。それでも、背後から突き飛ばすのはダメだ。行くなら相手の胸にぶつかっていけ。それならまだ尊重することもできる」
一方でレイカーズの指揮官、ダービン・ハムはベバリーを擁護した。「私が見た限りでは、エイトンはリーブスをまたごうとしていた。ベバリーはチームメートを守るためにやったんだ」と彼は言う。『またぐ』行為は相手に対する挑発で、だからベバリーは怒ったという理屈だ。
いずれにせよ、レブロン・ジェームズとクリス・ポールがケガで欠場したこの試合は、あまり好ましくない形でヒートアップし、後味の悪い終わり方となった。