土屋来嵐&佐々海弥

「良いディフェンスから良いオフェンスに繋ぐ」

──まずは自己紹介をお願いします。

土屋 土屋来嵐です。1年生からポイントガードをやっていたのですが、今年になって得点を取りに行くためにシューティングガードにコンバートされました。得意なプレーはジャンプシュートを軸とした得点力で、クラッチタイムの勝負強さがある選手だと思っています。

佐々 スモールフォワードの佐々海弥です。194cmあるので3番ポジションでは身長が高い方で、中でボールをもらってミスマッチを攻めたり、リバウンドを取ったり、ポジションにこだわらないプレーのできるオールラウンダーです。

──佐々選手から見た土屋選手、土屋選手から見た佐々選手はいかがですか?

佐々 土屋は中学生の時からスター性があって、物怖じしないし勝負強い、頼りになるエースです。コート外ではふざけたヤツなんですけど(笑)。寮では物が多い。整理整頓はできているんですけど、いろいろ物が多くて、部屋に大きなソファーとか置いてて「いらないだろ」と思います(笑)。

土屋 必要だから置いてるんだよね。単純に服とかタオルとかが多いんです。練習にもタオル4枚、Tシャツを5枚持っていったり、快適を追い求めて万全にしておきたいタイプなんです(笑)。佐々は汚いですよ。寮で同部屋の(高橋)幸太郎くんが奇麗好きだから片付けてくれてるけど、飲んだペットボトルをそのまま置いていたり。

佐々 僕も奇麗好きなんですけど、あとで捨てようと思っていると気が付いたらもうなくなってる(笑)。

土屋 佐々は落ち着いたタイプに見えるんですけど、本当はうるさいです。しゃべり始めたら止まらないタイプです。

──バスケの話に戻りますが、ウインターカップに向けて自分のプレーで良くしたいと思っているのは何ですか?

土屋 僕はシュートを打つことが多いので、これまではたくさん打って何点取れるかという感じだったのですが、全国で勝つにはシュートセレクションを良くして確実に点数を取ることが必要だと思っています。ミスを減らしながら得点を伸ばしていきたいです。

佐々 僕はディフェンスを頑張って、ウインターカップで良いディフェンスから良いオフェンスに繋ぐプレーをできるようにしたいです。

佐々海弥

「良い方向に変わっていくのを実感できている」

──自分たちの代になったところでヘッドコーチが代わりました。バスケのスタイルにも変化があったと思いますが、戸惑いはありませんでしたか?

土屋 江﨑先生のバスケットがしたくて桜丘に来たので、最初は戸惑うところがあったんですけど、新しいことにチャレンジできるという意味で気持ちを切り替えてからは楽しくやれています。

佐々 最初はスタイルの変化に苦しむこともあったんですけど、3年生みんなで乗り越えました。最後の年なので、ちゃんと切り替えてやり切りたいので。

──プレーの面ではどんな変化がありましたか?

佐々 プレー面だと『走って守る』チームになったことで、ディフェンスの練習時間が増えました。江﨑先生の時はオフェンスの練習が多かったので、そこは大きく変わりました。

土屋 僕はディフェンスが昔から苦手だし嫌いなんですけど(笑)、ディフェンスで止めれば試合の流れがこちらに来ることが分かりました。相手からしても、自分たちの好きなオフェンスをできないようにされたら嫌ですよね。ディフェンスがいかに大事なのか、有効なのかを感じることができました。

佐々 僕もディフェンスは苦手だったんですけど、試合をやっていく中でディフェンスが上手くなったと感じることが今年すごく多くなって、自分が良い方向に変わっていくのを実感できているのはすごく良いと思います。

土屋 実際、今までは江﨑先生からの指示をどう消化していくかばかりだったんですけど、今はコーチにアドバイスをもらって、それをコートにいる自分たちが考えて話し合って、臨機応変に対応していくスタイルになりました。そこは自分たちにとってすごく成長に繋がっていると思います。

土屋来嵐

「オールラウンドなプレーで観客を魅了したい」

──ウインターカップは2人にとって高校バスケ最後の大会です。どんなプレーをしたいですか?

土屋 今はチームの雰囲気がすごく良いので、相手を圧倒するディフェンスからブレイクを出したいです。この2年間、個人的には納得のいく試合がほとんどできていません。去年のウインターカップも初戦は勝ったんですけど、内容は納得いかなかったので。今回、みんなが納得できる試合、楽しめる試合にするには今までやってきたプレーをしっかり徹底して、ディフェンスからブレイクを出すことだと思います。

佐々 僕も同じです。ディフェンスを頑張って今まで練習してきたことを出せれば結果もついてくると思います。あと個人的には東京体育館でダンクを決めたいです(笑)。

──身長194cm、ダンクは余裕でできますか?

佐々 できます。まずは良いディフェンスをしてブレイクを出すのが大事なんですけど、自分が速攻で行くことになったらレイアップじゃなくダンクで、できればただのダンクじゃなくカッコ良いダンクを決めたいです(笑)。

──土屋選手はそういう願望はありますか?

土屋 一つのプレーだけじゃなく、自分のプレーだけを集めたハイライトを作ってもらえるぐらいの活躍がしたいですね。得点もアシストもできるので、オールラウンドなプレーで観客を魅了したいです。僕はチームのエースを任せてもらっていますが、それを楽しんで、なおかつしっかり決めていきたいです。

──ウインターカップで桜丘の試合を見る人に向けて、見どころを教えてください。

土屋 僕たちは「楽しまないともったいない」という気持ちでバスケをやっているので、コートにいる選手だけじゃなく、ベンチも応援席もすごく盛り上がっているはずです。桜丘の全員が楽しんでいる表情、雰囲気を見てほしいですし、一緒に盛り上がってほしいです。

佐々 チームみんなで守るディフェンスをやっているので、全員で守る、全員で戦うバスケを見てほしいです。チームの目標はベスト8なので、何としてでも達成したいです。個人的には1試合に1本ダンクを決めます(笑)。

土屋 僕はいろんな人の印象に残る選手になりたいです。みんながウインターカップのことを話す時に僕の名前が出るように、それぐらいの印象を残すのが目標です。