Bリーグ

休止期間のテコ入れの効果が試される大事な一戦に

島根スサノオマジックvs仙台89ERS
7勝2敗で西地区4位の島根と、3勝6敗で東地区7位の仙台との対戦。鳥取県米子開催となり、島根としては良い試合を観せてチームをアピールしたいところ。オフェンスの破壊力が目立つ島根だが、実はスタッツ上ではディフェンス力はリーグ上位。ニカ・ウィリアムスも完全復活して天皇杯も勝ち上がり、チームとしては上り調子だ。一方、B1に昇格してもその強固なディフェンス力を発揮している仙台。ここまで相手をロースコアに抑えた試合でも、オフェンスが停滞して敗戦となることもあったため、オフェンス力の向上が課題。アップテンポなバスケを志向する島根とペースを落としてロースコアゲームに持ち込みたい仙台のイニシアチブの取り合いに注目だ。

琉球ゴールデンキングスvs滋賀レイクス
7勝2敗で西地区3位の琉球と、2勝7敗で西地区8位の滋賀との対戦。さすがのディフェンス力に加えて、ペイントでの強さを発揮し、セカンドチャンスやフリースローで効率良く得点を重ね、順調に勝ち星を伸ばしている琉球。コー・フリッピンの代表活動はあったものの、天皇杯の試合もなかったため、チームにとっては良い休止期間になったはず。一方、滋賀は激動の休止期間となった。ジェイコブ・ワイリーが10月末で退団となり、短期契約でデイビッド・ドブラスとテレンス・キングを獲得。ここから立て直しを図ると思われたが、再開直前にルイス・ギルヘッドコーチが解任となった。チームをより良くするための変革ではあるが、逆境に立たされた時こそ、チーム全員の奮起に期待したい。

レバンガ北海道vs京都ハンナリーズ
3勝6敗で東地区8位の北海道と、4勝5敗で西地区6位の京都との対戦。今節は、年に一度の帯広開催となる。ハイペースでファストブレイクポイントも高く、ターンオーバーも少なくオフェンスはまずまずのスタッツを残しているだけに、課題はディフェンスだ。相手のシュート成功率が高く、75失点以下に抑えられた試合は1試合もない。一方、京都はシェック・ディアロが前節の懲罰により、今節のGame1に出場停止となる。途中加入のチリジ・ネパウエがどれだけゴール下で仕事ができるかが勝敗を左右しそうだ。さらに久保田義章と水野幹太の若いガードが、経験豊富な北海道の橋本竜馬と寺園脩斗とどれだけやりあえるかも重要なポイントとなる。

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横浜ビー・コルセアーズvsアルバルク東京
3勝6敗で中地区6位の横浜BCと、6勝3敗で東地区2位のA東京との対戦。レギュラーシーズンでは負けが先行しているものの、天皇杯で川崎に劇的勝利をして4次ラウンド進出を決めて士気が高まる横浜BC。休止期間前に欠場していたパトリック・アウダの復帰が待たれるが、今節に間に合うかどうかも鍵となるだろう。一方、序盤は連勝できずに波に乗れない感じがあったものの、現在は3連勝中のA東京。ヘッドコーチは変わったが、スローペースでセットをしっかり組んでペリメーターを打ってくる昨シーズンまでの特徴は健在である。世界的に実績のある指揮官の下、よりチーム力を上げるべく充実した休止期間を過ごしたのではないかと予想される。特色が異なる両チームがどこでアドバンテージを取ってくるのか注目したい。

シーホース三河vs宇都宮ブレックス
4勝5敗で中地区5位の三河と、3勝6敗で東地区6位の宇都宮との対戦。三河はカイル・オクインの退団を発表。成績不振やパフォーマンスを問題としての退団でないようだが、徐々に慣れてきていただけに残念な結果となった。代わりにセドリック・シモンズの獲得を発表している。影響は小さくないので、鈴木貴美一ヘッドコーチがどうチームが立て直してくるかに注目したい。一方、宇都宮もジュリアン・マブンガの退団を発表。ビッグネームのマブンガ獲得にオフシーズンは湧いたが、こちらも残念な結果となった。本人のコンディション不調もあったが、チームの成績を考えればテコ入れを早めることも致し方ない。変革があった両チームだけに、休止明けの重要な一戦となる。

ファイティングイーグルス名古屋vs信州ブレイブウォリアーズ
5勝4敗で西地区5位のFE名古屋と、4勝5敗で中地区4位の信州の対戦。開幕5連勝とインパクトを残したFE名古屋だが、その後4連敗と苦しんでいる。ペリメーターを打たせて3ポイントシュートを止めるディフェンスが功を奏し、ディフェンシブレーティングはリーグでも上位。オフェンスでは機動力を生かしたファストブレイクが効いているので、このスタイルは継続していきたい。一方、こちらもディフェンスは確固たるものがあるが、オフェンスに課題を抱える信州。ウェイン・マーシャルがケガのためインジュアリーリスト登録となり、長期離脱が見込まれる厳しい状況に。練習生として参加がリリースされていたドゥレイロン・バーンズが代わりを務めるのか不明だが、補強は急務である。