カーメロ・アンソニー

写真=Getty Images

わずか10試合の出場で退団へ

11月15日、ロケッツGMのダリル・モーリーが、カーメロ・アンソニーの退団に向けて調整中である旨を発表した。

発表された声明文の内容は、以下の通り。

「球団内で話し合いを重ねた末に、ロケッツはカーメロ・アンソニーと違う道を歩むことを決断した。我々は現在、この問題解決に向けて動いている。カーメロは、ロケッツに在籍中、素晴らしい姿勢で取り組んでくれた。ヘッドコーチのマイク・ダントーニが与えた全ての役割を受け入れてくれた。カーメロが我々との契約を選択してくれた時に思い描いた形を実現できなかった以上、前進することがベストであり、それ以外の形は彼にとってアンフェアである」

今夏サンダーからホークスにトレードされたカーメロは、契約バイアウトを経てフリーエージェントになり、相思相愛と言われたロケッツへの移籍を決断した。優勝を目指すため、キャリア初のベンチ起用を受け入れる姿勢を見せたものの、開幕からカーメロ個人、そしてチームの成績も振るわず、今回の結論に至った。

フリーエージェント選手としてロケッツと契約したカーメロのトレードは、12月15日まで認められない規定になっている。『ESPN』によれば、ロケッツにはカーメロを即刻解雇するプランはなく、選手の代理人が次の所属先を探すことを容認しているという。

ダントーニは「彼はやれることの全てを試してくれた。素晴らしい姿勢で取り組んでくれた。ただ、どういうわけか機能しなかった。彼のプロフェッショナリズムに感謝している。彼を機能させるために我々が試したことの全てにトライしてくれた。それが、機能しなかったということだ」と語っている。

「必要な犠牲を払ってくれた。それでも、将来のバスケットボール殿堂入りが確実な選手にとって好ましくない役割を担わせるのは、フェアではなかった。我々はトライした。実行した。お互いが上手く行くことを望んだが、そうはならなかった。前に進むしかない」

カーメロはロケッツで10試合に出場し、平均13.4得点、5.4リバウンド、フィールドゴール成功率40.5%、3ポイントシュート成功率32.8%という成績に終わった。