男子日本代表

最終クォーターで見せたアタックし続ける姿勢

ワールドカップアジア地区予選Window5でバスケットボール男子日本代表がバーレーンと対戦した。

日本の先発は富樫勇樹、須田侑太郎、アキ・チェンバース、張本天傑、ルーク・エヴァンスの5人。ドライブからシュートファウルを獲得した張本のフリースローで先制した日本は富樫のキックアウトからアキの3ポイントシュート、さらにトランジションからエヴァンスの速攻、さらに張本の3ポイントシュートが決まり、開始3分半で10-0と最高のスタートを切った。

ディフェンスはオーバーヘルプからノーマークで打たれることもあったが、ズレを作られてもパスコースを先読みしてターンオーバーを誘い、身体を張って速攻を抑えるなど機能した。そして、シュートタッチの良い張本がこのクォーターだけで4本の3ポイントシュートを沈めるなど、12本中6本の長距離砲を沈めた日本が24-10と大量リードを奪った。

第2クォーターに入ると、互いに高確率でシュートを決め合う点の取り合いに。連続でディープスリーを決められるなどバーレーンに流れが行きかける場面もあったが、エヴァンスが内外から得点し、河村もセンターとのスピードのミスマッチを突いて、冷静にアドバンテージを生かしてスコアしたことで流れを渡さなかった。そして、ラストポゼッションでコー・フリッピンからのキックアウトを受けた井上宗一郎が3ポイントシュートを沈めたことで50-33とリードを保って前半を終えた。

後半に入ると、これまで決まっていた3ポイントシュートの精度が落ち、ボールムーブも停滞して得点が伸び悩んだ。さらに連続得点を許すと、アウェーの雰囲気に飲み込まれてプレーが委縮する悪循環に陥り、終盤に4点差にまで迫られた。それでも、張本がファウルを受けながら3ポイントシュートを沈める4点プレーを成功させて踏みとどまった。

6点をリードして迎えた最終クォーター、日本が2、3ポゼッション前後のリードを保ちつつ試合を優位に進める。一つのミスが流れを変えかねない緊迫した状況だったが、最後まで攻め気を失わず、冷静さも兼ね備えていたことが勝敗を分けた。

テーブス海はドライビングレイアップをブロックされたものの、果敢にアタックし続け、バスケット・カウントを誘発するなど最終クォーターに持ち前のオフェンス力を発揮。パス交換からセンターとのミスマッチを作り出した河村は1on1から確実にスコアしていった。そして残り2分10秒、ショットクロックわずかな場面でテーブスのキックアウトから河村がタフな3ポイントシュートを沈めて85-69としたところで勝負アリ。序盤の大量リードを最後まで守り切った日本が最終スコア87-74で勝利した。