カーメロ・アンソニー

写真=Getty Images

ついにカーメロ解雇を伝える報道まで

王者ウォリアーズのスリーピート(3連覇)を阻める唯一の対抗馬として注目されたロケッツだったが、開幕から一向に調子が上がらず、いまだ借金生活を続けている。

その批判の矛先となっているのは、新加入のカーメロ・アンソニーだ。全盛期のようなスコアラーではなくなり、懸念されたディフェンスでもチームの足を引っ張っていると批判され、挙げ句の果てにはチーム内の役割について球団と話し合っているとさえ伝えられた。そのアンソニーについて、『New York Times』は、近日中に解雇されることを通達されたと報じた。この報道を受け、ロケッツGMのダリル・モーリーがメディアの質問に応じた。

「これだけの憶測報道が、たった1人の選手にだけ向けられるのはフェアではない。私が開幕から10試合くらいを終えた段階で、今この場にいる理由の一つは、彼に対してあまりにもアンフェアな噂が横行しているからだ」と、11日のペイサーズ戦前にコメントした。また、「チーム全体が苦しんでいるんだ。彼はチームから求められた役割を全てこなしてくれている」と擁護した。

モーリーは「現状を打破するのは自分やコーチの仕事」とも明言。「当初の予想からは程遠い位置にいるが、チームに対する高い期待はこれからも変わらない」

カーメロは、体調不良により11日のペイサーズ戦を欠場し、前日のスパーズ戦も同じ理由で欠場したが、モーリーは「健康状態が回復すれば、ローテーションの一人としてプレーする」とも説明した。

解雇の噂まで伝えられるほど、カーメロを取り巻く状況は悪化している。モーリーは、アンソニーがロケッツ残留を希望しているかを尋ねられると、「聞く相手を間違えている」と一蹴。「私に言えるのは、彼は間違いなくチームでプレーしたがっているということだけだ」と続けた。

ロケッツは、次戦から西カンファレンス上位のナゲッツ、ウォリアーズと対戦する。カーメロが出場するかは未定だが、この雑音を消すには、チームが一致団結して結果を残すしかない。