ドウェイン・ウェイド

写真=Getty Images

現役を続けるか熟考する理由となった娘の存在

2018-19シーズン終了後の現役引退を表明したヒートのドウェイン・ウェイドが、女優の妻ガブリエル・ウェイド・ユニオンとの間に生まれた女児との時間を優先するため、少なくともあと1週間はチームを離れることを明かした。

先週、代理出産により女児が誕生した後、ウェイド夫妻はロサンゼルスに滞在中で、生まれたばかりの娘の育児を続けている。ウェイドは『The Associated Press』とのインタビューで「娘が予定より数週間早く生まれて、今はまだ小さいんだ。だから、娘の健康状態を気にしないといけない」と語った。

「もし今ここを離れてシーズンに戻ったとしても、今は娘をどこにでも連れて行ける状況ではないわけで、こうして娘と一緒にいることが自分の人生において何よりも大事なことなんだ。1週間後、娘の状態を見て、それでどうするかを決める」

最低でも1週間の欠場だとすると、ウェイドはセブンティシクサーズ戦、ネッツ戦、ペイサーズ戦、ホームでのレイカーズ戦までを欠場する予定だ。マイアミで盟友レブロン・ジェームズと再会を果たせないのは残念ではあるが、事情が事情だけに致し方ない。

ウェイドがトレーニングキャンプ直前まで現役を続けるか熟考していた理由の一つは、生まれてくる娘だった。ウェイドは、代理出産で娘を授かった経緯を踏まえ、「僕たち夫婦の状況は、周りとは異なる」と、話した。

「本来なら、母親が仕事を休んで育児に専念するだろうけれど、僕たちが娘を授かるまでのルートを考えれば、妻だけでなく、自分も仕事から離れることが重要なんだ。本当は今年の夏に引退して、この1年は娘の近くにいようと思っていた。でも、(シーズン中)少しの間だけ娘のそばにいようと決めた」

夫妻、そして娘にとっても一生に一度しかない大事な時期を親子水入らずで過ごし、心身ともに万全な状態で『ラストダンス』が再開されるのを待ちたい。