勝ち上がった8チームは、12月7日に開催の4次ラウンドへ進出
10月29日から31日までの3日間に、天皇杯3次ラウンドが開催された。今回のラウンドからB1クラブが参戦。昨年の王者である川崎ブレイブサンダースが横浜ビー・コルセアーズに敗れる波乱も起こるなど、4次ラウンド進出を懸けた一戦を振り返る。
千葉ジェッツvsレバンガ北海道
千葉Jは交通機関のトラブルで、試合当日に現地入りした前日の越谷アルファーズ戦を勝利し、決勝で北海道と対戦した。試合は、千葉Jの原修太が最初の得点となる3ポイントシュートを沈めると、その後もアウトサイドシュートを中心に得点を重ねた千葉Jがリードをつかむ。その後は、攻撃の口火を切った原が5本の3ポイントシュートを含む27得点4リバウンド4アシストと大車輪の活躍を見せ、88-75で千葉Jが4次ラウンドへ進出した。
広島ドラゴンフライズvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
リーグで西地区の首位争いを繰り広げている広島と名古屋Dの両クラブは、天皇杯が今シーズン初の顔合わせとなった。試合は、広島の辻直人と名古屋Dの須田侑太郎がそれぞれ5本ずつ3ポイントシュートを決め、両クラブで26本を成功する大味な展開に。最終クォーター開始約5分で13点のリードを奪った名古屋Dだったが、広島の猛追に遭い残り1分半には2点差まで迫られた。それでも、ラスト1分間に獲得した6本すべてのフリースローを沈めて、89-85で競り勝った。
アルバルク東京vs茨城ロボッツ
4人が2桁得点を記録してベルテックス静岡を圧倒したA東京は茨城と対戦。スコアラーのチェハーレス・タプスコットをわずか5得点に封じるなど、A東京はティフェンスが終始機能した。オフェンスではゲームハイの16得点を記録した安藤周人を筆頭に、6選手が8得点以上を挙げるバランスの良さを披露。ベンチメンバーの活躍も目立ったA東京が後半に突き放して77-59で勝利した。
信州ブレイブウォリアーズvsファイティングイーグルス名古屋
信州は、ホームのホワイトリングでFE名古屋を迎えた。試合序盤からFE名古屋のアグレッシブなディフェンスに面を食らい、17ターンオーバーを喫するなどミスが目立った。それでも、前田怜緒が6本中4本の3ポイントシュートを決めるなど、チーム全体で44.4%と高確率で成功したアウトサイドシュート攻勢により5点をリードして最終クォーターを迎えた。その後、1点差まで迫られた場面もあったがリードを保ち、ジェレミー・ジョーンズの決まれば同点となる3ポイントシュートが外れて71-68で逃げ切った。
島根スサノオマジックvs大阪エヴェッサ
リーグの同地区対決が実現した島根vs大阪の一戦は、両チーム合わせて10人が2桁得点を記録する点取り合戦となった。中でも島根の谷口大智が7本中5本の3ポイントシュートを決めれば、大阪もディージェイ・ニュービルとアイラ・ブラウンの2人が合計で10本の3ポイントシュートを決めて応戦し、終盤まで一進一退の攻防を繰り広げた。試合は、島根が1ポゼッション差のリードで迎えた残り10秒に、津山尚大が2本のフリースローを確実に決め、91-87で大阪の猛攻を振り切った。
群馬クレインサンダーズvsシーホース三河
前日に100点ゲームで京都ハンナリーズを下した群馬は、4次ラウンド進出をかけて三河と対戦した。群馬はオフェンスリバウンドで2-20と圧倒されたが、粘り強いディフェンスでセカンドチャンスポイントを最小限に留めた。そして、ターンオーバーから15得点に繋げるなど効率的なプレーで上回ると、最後までシュート精度が落ちず、フィールドゴール成功率59.7%を記録し、93-80のハイスコアリングゲームを制した。
川崎ブレイブサンダースvs横浜ビー・コルセアーズ
宮崎県の早水公園体育文化センターで行われた川崎と横浜BCの神奈川ダービーは、3次ラウンド一番のビッグゲームとなった。川崎がゲームハイの29得点を記録したマイケル・ヤングジュニアを中心にオフェンスから流れを引き寄せ、8点をリードして前半を終える。しかし後半に入ると、横浜BCは河村勇輝と森川正明の連続3ポイントシュートを皮切りに1ポゼッション差まで迫り、第4クォーター残り2分48秒にデビン・オリバーの得点で逆転。その後一進一退の攻防を繰り広げ、残り2秒に河村が3ポイントシュートを沈めて、77-74で前回王者の川崎を下した。
三遠ネオフェニックスvsサンロッカーズ渋谷
リーグ中地区の首位に立つ三遠は、SR渋谷と対戦。第2クォーターにヤンテ・メイテンが12得点、カイル・コリンズワースが3アシスト6リバウンドと攻撃に火を付けると、攻守が完璧に噛み合い35-6のビッグクォーターを作り出して勝負を早々に決めた。84-53で圧勝した三遠は半澤凌太、佐々木隆成、細川一輝の3選手が2桁得点を記録するなど若手ウイング陣が活躍。一方のSR渋谷は、3ポイントシュートの成功が16本中わずか1本と最後まで当たりが来ず、リバウンド総数もライアン・ケリーの不在が響き、三遠を17本下回った。
4次ラウンドの組み合わせは以下の通り
12月7日(水)
・千葉Jvs名古屋D
・A東京vs信州
・島根vs群馬
・横浜BCvs三遠