サンダー

写真=Getty Images

ウェストブルック欠場もチームは好調を維持

今のサンダーからは、開幕4連敗を喫したチームとは思えない勢いと安定感が感じられる。11月8日にはホームにロケッツを迎えたが、前日のキャバリアーズ戦でも見られた堅守で試合をコントロール。98-80の大勝で連勝を7に伸ばした。

キャブズのフィールドゴール成功率を37%に封じたサンダーは、この日も守備でロケッツの成功率を37.8%に抑えた。さらにはリバウンドでも52-39で上回り、4連敗からの7連勝。シーズンハイとなる6スティールを含む20得点11リバウンド6アシストの大活躍を見せたポール・ジョージは「オフェンス合戦を制する展開になるとは思っていなかった」と話した。

「これからもディフェンスを重視する。チームには守備が上手い選手、守備が好きな選手が揃っているからね」

ジョージは、オフェンスでもチームを牽引。第2クォーター中盤にコートに戻ると、それから3ポイントシュート、そしてミドルレンジからのシュートなど、バリエーション豊富な形から5本連続のシュート成功でチームに勢いを与えた。

連勝が3で止まったロケッツは、これまで守備の改善を指摘されてきたが、サンダー戦での敗因は得意の3ポイントシュートも42本中11本しか決まらなかったこと。ヘッドコーチのマイク・ダントーニは「24時間ディフェンスのことばかり話しているからかもしれないが、我々のオフェンスは酷い。本当に酷い」と、嘆いた。

エースのラッセル・ウェストブルックが左足首の負傷により2試合続けて欠場したものの、サンダーは絶好調を維持している。ウェストブルックの復帰時期は未定だが、チームがこの状態なら、無理をする必要もない。結果がついてこないことで不安視された時期もあったが、サンダーのケミストリーが、形になろうとしている。