レイカーズ

歴史あるチームとしての矜持「このチームが求められていることは勝利」

レイカーズはセルティックスとともに17回というNBA最多優勝回数を誇り、リーグの歴史の中でも成功したフランチャイズの一つだ。

最初の5回はレイカーズが先に優勝を成し遂げたが1963年以降はセルティックスの背中を追いかけ続け、2019-20シーズンに10年ぶりにNBAを制覇し、ついに最多優勝回数でセルティックスに並んだ。しかし、翌2020-21シーズンはレギュラーシーズンを42勝30敗で終え、プレーイン・トーナメントを経てプレーオフに進出したもののサンズに敗れファーストラウンドで敗退。続く2021-22シーズンはコアメンバーの負傷が相次いだこともあり、レギュラーシーズン33勝49敗の西カンファレンス11位で、プレーイン・トーナメントに進むことなくシーズンを終えた。昨シーズン終了後、レイカーズのロブ・ペリンカGMと筆頭オーナーのジーニー・バスは、3シーズンに渡って指揮を執り、チームを優勝へ導いたフランク・ボーゲルを解雇して、新指揮官にダービン・ハムを招聘した。

オーナーのバスは「レイカーズには勝利への期待が伴っているのに、昨シーズンの私たちはそれに応えられなかった。だから、組織に変化をもたらしたの」と今夏に『GQ』の取材で語っていた。「レイカーズは常にチャンピオンシップに立つことを望んでいて、そのためには一定レベルの才能やリソースが必要になってくる。このチームが求められていることは勝利。それでも、チャンピオンシップを勝ち取るのは難しく、多くのことを上手く進めないといけない。そして、私の仕事は優勝争いをするために必要なリソースを提供すること。レブロン・ジェームズのような選手と再契約することは、優勝争いをするための機会を作り出すことなの」

こう自身の仕事を語ったバスは、レイカーズのドキュメンタリー番組で、彼女の父親である先代のオーナー、ジェリー・バスの夢を叶えたいと明かした。「父の目標、つまりNBAで最も多くのチャンピオンシップを獲得することは、私にとってとても重要なこと。私たちは今、セルティックスと並んでいるから、彼らより先に18回目の優勝を勝ち取りたい」

どちらのチームが先に18回目の優勝を手にするのかはシーズンが終わった時にしか分からない。それでも、昨シーズンのセルティックスはレイカーズに敗れた2009-10シーズン以来となるNBAファイナル進出を果たした上に、コアメンバーを残しつつ補強にも成功したため、今シーズンも優勝候補の一角だ。

一方のレイカーズは、昨シーズンはほとんど一緒にコートに立つ機会がなかったレブロン、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウェストブルックの『ビッグ3』が揃ったとしても、機能するかどうかは未知数だ。もちろん、18回という数字が最終目標ではないが、セルティックスよりも早く18回目の優勝を成し遂げるには『ビッグ3』全員の活躍が不可欠だ。

https://twitter.com/Lakers/status/1579551337770995713