アンソニー・デイビス

写真=Getty Images

「バスケットボールをプレーしていないのと一緒」

開幕4連勝を記録し、今シーズンの『サプライズチーム』になるかと思われたペリカンズが、早くも試練に直面している。シーズン5試合目に連勝が止まっただけでなく、そこから5連敗で借金生活に突入。この事態に、エースのアンソニー・デイビスが警鐘を鳴らした。

95-109で敗れた11月3日のスパーズ戦後、デイビスは「今はディフェンスがなっていない。誰も守備をしていない。自分たちで自分たちを苦しめているようなもの」とコメント。10月下旬のジャズ戦から連敗がスタートし、ナゲッツ、ウォリアーズ、トレイルブレイザーズ、スパーズと西カンファレンスの強豪との連戦という悪条件が重なったとはいえ、今シーズンのペリカンズは平均失点がリーグ29位(120.6)、被フィールドゴール成功率が26位(48.1%)、被3ポイントシュート成功率も27位(39.0%)で、連敗を喫した直近5試合では平均14.6点差をつけられるなど、守備が崩壊してしまっている。

さらにデイビスは、辛辣な言葉を続けた。「(対戦相手にとって)こんな簡単であって良いわけがない。点を決めるのは難しいものなんだ。それが相手にとっては簡単なことになってしまっている。自分たちはフィジカルに守れていない。1対1でも止められていない。バスケットボールをプレーしていないのと一緒」

NBA史上、開幕4連勝後に5連敗を喫したチームは今シーズンのペリカンズが3例目で、過去の2例は1978-79シーズンのブレッツ(現ウィザーズ)とキャバリアーズのみだ。ちなみに78-79シーズンのブレッツは、その後チームの軌道修正に成功し、リーグ最多の54勝28敗でレギュラーシーズンを終えた。

まだ焦る必要はないものの、11月中にディフェンスを改善させられるかどうかが、今シーズンのペリカンズを左右しそうだ。