「自分の仕事はみんなを良くすることだと思っている」
昨シーズンのクリッパーズはカワイ・レナードのシーズン全休など故障者続出が響き、プレーオフ進出を逃した。しかし、オフシーズンには故障の多さが懸念材料であるが実力者のジョン・ウォールを獲得するなどチーム力の底上げに成功している。レナードやウォールがケガなくシーズンを乗り切り、万全のコンディションでポストシーズンに臨めた時はファイナル進出に向け大きなチャンスとなる。
ただ、フルメンバーが揃った時のクリッパーズで気になるのはレナード、ポール・ジョージのどちらがオフェンスのファーストオプションになるかだ。レナードは1年以上のブランクがあって未知数な部分も少なくない。だが、この件についてジョージは、レナードがチームのエースだと明言している。
現地9日に行われたティンバーウルブズとのプレシーズンゲーム終了後、ジョージは「ヒート時代のドウェイン・ウェイドとレブロン・ジェームズのようになる。カワイがNo.1であることに僕は何の不満もない。カワイの負担を軽減することで、彼を補佐するプレーを目指している」と語った。
「みんなは『カワイと君は、No.1とNo.1』と言っている。だが、僕は公の場で自分がNo.2でカワイがNo.1だと言う。ここにエゴは全くないよ」
そして自分の役割として、チームメートが本来の力を発揮しやすい状況を作り出すことを意識しているとジョージは言う。「自分の能力であり、できることを信じている。自分の仕事はみんなを良くすることだと思っている。それがコートにいる時に心がけることで、スペースを生み出したりアグレッシブに攻めたり、プレーを先読みしてみんながより簡単にプレーできるようにしてきたい」
ジョージとレナードが2019年オフに加入して以降のクリッパーズは、一昨年のカンファレンスファイナル進出が最高成績だ。ジョージもチーム加入後のレギュラーシーズン出場試合数は48、54、31と故障に苦しんでいる。目標とするファイナルの舞台に到達するには、いかに2人が離脱することなくシーズンを乗り切ることができるかにかかってくる。