千葉ジェッツが10連勝、粘るサンロッカーズ渋谷を第4クォーター終盤に振り切る

2018/11/04
Bリーグ&国内
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千葉ジェッツ

文・写真=鈴木栄一

勝負どころで攻守に隙のない戦いぶりを披露

11月4日、千葉ジェッツがホームでサンロッカーズ渋谷と対戦。第4クォーターの終盤まで同点となる激戦となったが、ここ一番で自慢の堅守が光った千葉が78-70で競り勝ち、連勝を10に伸ばしている。

第1クォーター、SR渋谷はベンドラメ礼生が開始から約3分で3ポイントシュート3本成功といきなりの爆発で12-5と先行する。しかし、千葉も石井講祐の3ポイントシュートなどで応戦。SR渋谷はライアン・ケリーの得点で突き放しにかかるが、千葉もアキ・チェンバースのバスケット・カウントなどで譲らず。このクォーターはSR渋谷の21-23と互角の展開となる。

第2クォーターに入ると千葉は、大野篤史ヘッドコーチが「原(修太)がすごく良いディフェンスでインテンシティレベルを上げてくれた。それで自分たちのリズムを取れたのは収穫」と語るように守備の強度を高める。この結果、第2クォーターのSR渋谷はフィールドゴール10本中2本成功、6ターンオーバーで8得点と失速。一方の千葉は田口成浩の3ポイントシュート2本成功など着実に加点し、前半を42-31と突き放して終える。

それでもSR渋谷は反撃に転じる。第3クォーター開始からケリー、ベンドラメの活躍で7点を連取。これで一気に流れを引き寄せると、残り約2分半に杉浦佑成の3ポイントシュートで49-49と追いつく。ここから互いに点を入れ合うが、終了直前に満原優樹も3ポイントシュートを決めたSR渋谷が55-54とリードする。

第4クォーターも一進一退の攻防が続き、残り約4分で67-67と白熱の展開となる。しかし、千葉は残り3分を切ってから西村文男、ギャビン・エドワーズによる連続3ポイントシュート成功で勝ち越す。あとは「ディフェンスを我慢できました。そして、勝負どころでチームとしてオフェンスができたところが勝因」と大野ヘッドコーチが総括するように、攻守で隙のない戦いぶりを見せた千葉が、粘るSR渋谷を振り切った。

千葉ジェッツ

「誰が出ても同じバスケットボールができるのが強み」

これで千葉は、開幕節で川崎ブレイブサンダーズに連敗を喫して以降は負けなし。大野ヘッドコーチは連勝について「良い経験ができています。自分たちの展開でなくても勝っていける。勝ち癖をつけられているところが良い」と言う。また、冒頭で触れた原の活躍など、日替わりでヒーローが出ている点に「毎試合、違う選手が僕が思うよりも良いパフォーマンスをしてくれる」と手応えを得ている。

また、前日の捻挫を負いプレータイムを制限せざるを得なかった富樫勇樹をサポートし、要所での活躍が光った西村も、「今日も我慢強くプレーして勝てました。後半は今後につながる戦いができました。ウチは誰が出ても同じバスケットボールができるのが強みです」と層の厚さに自信を見せる。

その上で来週は水曜日にアウェーで栃木ブレックス、週末にホームで琉球ゴールデンキングスと難敵との対戦が続く日程に、「来週はタフな相手が続くので、そこでどれだけウチのバスケットボールができるか大事になってきます」と意気込みを語る。

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「自分の求めるバスケとのせめぎあい」に悩むSR渋谷

前日に続きあと一歩届かなかったSR渋谷。伊佐勉ヘッドコーチは「第4クォーター、残り5分からターンオーバーが増え、リバウンドで差が出て、負けるべくして負けました。この課題を克服しないと勝てない」と敗因を語る。勝負どころでプレーの精度が落ちてしまう要因として「スキルレベルは他のチームに引けを取っていません。ただ、最後、残り5分になると疲れてきて判断力が落ちてしまうのかもしれない」と考えている。

「負けが続いている中で 試合に勝つことだけを考えたら、(ロバート)サクレとライアン(ケリー)に大きく頼るバスケになってしまいます。そこは自分の求めているバスケットボールとのせめぎあいで、難しさはあります」と、低迷するチームを途中から率いる大変さはある。

大局を考えたチーム作りをしたい一方で、黒星が大きく先行している今は目先の勝利も不可欠。この2つを追い求めながら、どのようにチームを立て直すのか、指揮官の手腕に期待が集まる。