ベン・シモンズ

渡邊雄太は10得点4リバウンドと上々のデビュー

ベン・シモンズがネッツのユニフォームを着て初めて試合に出場した。プレシーズンゲームではあっても、彼にとっては実に440日ぶりの実戦復帰。セブンティシクサーズでチームとの関係が悪化し、昨シーズン途中にネッツに移籍するも、腰のケガでプレーできていなかったが、今オフにコンディションを取り戻した。

ネッツにとってのプレシーズン初戦、相手は『因縁の』シクサーズ。しかしジョエル・エンビードとジェームズ・ハーデンは出場せず、調整の感が強い試合にはなったが、ネッツにとってはケビン・デュラントとカイリー・アービング、そしてシモンズの『ビッグ3』が、誰もケガを抱えていない状態でスターターに揃ったこと自体がポジティブな出来事だ。

試合には108-127で敗れたものの、シモンズは19分の出場で6得点4リバウンド5アシストを記録。「素晴らしい気分だ。NBAのコートにまた立てるだけで感謝の気持ちでいっぱいだ。緊張するかと思ったけど、興奮した」とシモンズは言う。

「僕たちは素晴らしいバスケができるはずだ。ケビンやカイリー、ジョー(ハリス)と一緒に練習して、彼らがどんなプレーをし、どこでパスを欲しいのかを学んでいる。ミスもあったけど、ミスがなければ学びはない。ここから映像を見て何が悪かったのかを確認し、修正していく。僕にとっては必要な学びの過程なんだ」

シモンズの最初の得点は、正面からカットした際に完璧なタイミングでバウンズパスを送ったカイリーのアシストを受けてのダンクだった。カイリーは「ベンが最初の試合出場をしたこと、それを僕らが一緒に経験できたことは素晴らしいし、僕らにとっては一つ課題を乗り越えたことになる。待ちに待った初戦となった」とシモンズを歓迎している。

さらにこの試合は渡邊雄太のネッツでのデビュー戦にもなった。16分の出場で10得点4リバウンドを記録。今はキャンプ契約の身だが、グリズリーズで2シーズン、ラプターズで2シーズンをその立場からフルシーズン過ごした経験があるだけに調整は上々。シーズン最初の会見で語った「これだけスター選手が揃うチームなので、エナジー全開で泥臭くプレーするのが自分の役割」という言葉通りのパフォーマンスを見せつつ、きっちりとスタッツも残している。

ネッツはプレシーズンゲームをあと3試合戦い、ペリカンズとの開幕戦を迎える。