ラッセル・ウェストブルック

写真=Getty Images

開幕4連敗の出遅れを完全に取り戻す

開幕4連敗と出遅れたサンダーだったが、たった1週間で勝率5割復帰を果たした。

11月2日、敵地でウィザーズと対戦したサンダーは、第1クォーター終盤からディフェンスを機能させると、前半だけで79点の猛攻でウィザーズを圧倒。134-111で快勝し、4連敗からの4連勝で借金完済に成功している。

試合開始から6分半で両チーム合計50点に到達するハイスコアリングな展開となったが、その後もオフェンスが火を吹き続けたのはサンダーのみだった。試合の流れを掌握し始めたサンダーは、第2クォーターを44-20で上回って大差をつけ、歯車が噛み合っていないウィザーズに付け入る隙を与えなかった。

ベンチから16得点6リバウンド5アシストを記録したデニス・シュルーダーは「相手のプレーを止めて、速いペースで攻撃する。それがリードを生んだ鍵だった」とコメントし、「試合前にも、今日は試合開始から最後まで全力でプレーしないといけないと話していたんだ。全員が一丸となってやれている」とチームの結束を実感している。

23得点12アシストだったラッセル・ウェストブルックは「自分の意識の中では、ディフェンスにプライドを持って取り組んでいるつもり。リーグ最高の守備を誇るチームになることが自分たちの目標」と言う。そして、「それは自分から始まることで、チーム全員に伝わっていくんだ」と自らがリーダーシップを取り、模範を示すことが大事と説いた。

開幕4連敗を喫するも焦りを見せず、すぐさま勝率5割復帰を果たしたサンダー。11月から反転攻勢に出る準備は整ったようだ。