バスケ女子日本代表

勝負の最終クォーターに我慢ができず、9-19と失速

女子ワールドカップ5日目、バスケットボール女子日本代表がフランス代表と対戦した。

先発はカナダ戦と同じ宮崎早織、東藤なな子、赤穂ひまわり、髙田真希、渡嘉敷来夢の5人。外のシュートが決まらない日本はポストプレーから失点し、開始約5分で3-10と先行されてしまう。安間志織がダブルチームから連続でスティールするなど良いディフェンスを見せるが、ターンオーバーを誘発してもそれを得点に繋げられず、逆に速攻へのパスをカットされるなど流れに乗れない。さらにタフショットを打たせてもセカンドチャンスポイントを奪われる悪循環に陥り、ゴール付近のシュートがことごとくリングに嫌われて、5-16で第1クォーターを終えた。

第2クォーターに入っても個人技を止められず劣勢が続いたが、赤穂が合わせ、セカンドチャンスポイントで繋ぐ。フィニッシュ力に差が見られていたが、馬瓜ステファニーがポストプレーでスコアし、ようやく個人での打開に成功した。守備ではインサイドを狙われてもダブルチームでギリギリのところで失点を防ぎ、前から当たる激しいディフェンスも次第に機能していった。

こうしてリズムをつかんだ日本は宮崎がチーム初となる3ポイントシュートを沈め、さらに難しいフローターシュートをねじ込み流れを引き寄せると、平下愛佳も3ポイントシュートで続き同点に追いついた。

26-29で迎えた後半、日本が同点に追いつけば、フランスが突き放すという一進一退の攻防が長く続いた。ローテーションミスからショットクロックギリギリで3ポイントシュートを沈められても、強気にアタックし一歩も引かない。だが、要所でのターンオーバーが響き、逆転できないまま最終クォーターを迎えた。

そして、ここ一番の踏ん張りどころで日本は我慢ができなかった。ポストに入れた後の展開力が乏しく、足が止まり、囲まれたことでズレを作れずにオフェンスが停滞。ディフェンスから立て直したいところだったが、3ポイントシュートを決められ、ターンオーバーから速攻を食らう最悪の展開に。開始約3分で0-7と走られ、2桁のビハインドを背負ったところでタイムアウトを要求したが、タイムアウト明けのオフェンスで24秒ショッククロックバイオレーションを犯してしまう。

その後、3ポゼッション連続でオフェンスリバウンドを取られるなど、時間だけが進み、最後まで流れをつかめないまま、最終スコア53-67で敗れた。

日本は総じてミスが多く、17のターンオーバーから18点を失った。また、速攻の得点でも6-10と上回られ、3ポイントシュート成功率は23.8%と低調に終わり、理想のバスケを体現することができなかった。