攻守が噛み合い、第2クォーターを26-11と圧倒
バスケ女子ワールドカップ2022が本日開幕。日本は初戦でマリと対戦した。
日本の先発は山本麻衣、東藤なな子、赤穂ひまわり、オコエ桃仁花、髙田真希の5人。序盤はオフェンスリバウンドを奪われるなど、恩塚享ヘッドコーチが危惧していたマリのフィジカルの強さに圧倒されてしまう。それでも、日本は一度に4人を交代させるなどタイムシェアを行い、常にフレッシュな状態で戦うことで徐々に相手の球際の強さに慣れていった。
そして、オフェンスでは積極的に3ポイントシュートを放ち、これを高確率で決めていく。特に途中出場の平下愛佳は3本連続で3ポイントシュートを成功させ、いきなり11得点の荒稼ぎ。こうして苦戦しながらも21-18で第1クォーターを終えた。
第2クォーターに入ると、日本の強みが爆発する。これまでと同様に迷いなくシュートを放ち、東藤、赤穂の3ポイントシュートでリードを広げる。序盤はマリの縦へのアタックを止められず、高さの不利を突かれインサイドの失点が目立ったが、渡嘉敷来夢が身体を張り、シュートチェックを行ったことでギリギリのところで失点を防いだ。そして、前からプレッシャーをかけて不用意なパスをカットし、宮崎早織がスティールからのワンマン速攻を決めるなど、ディフェンスが機能した。
オフェンスは外のシュートが中心となったが、馬瓜ステファニーが積極的に仕掛けてペイントで加点したことで、内外のバランスが整った。さらに全員がアウトサイドシュートを打てる強みが発揮され、髙田や平下らが3ポイントシュートを射抜いていく。こうして攻守が噛み合い、3ポイントシュート成功率が50%を超えた日本は26-11のビッグクォーターを作り出した。
18点リードで後半を迎えた日本はその後も集中力を切らさない。赤穂が速攻からバスケット・カウントを決め、カッティングから合わせが増えるなど、理想とするプレーを体現しリードを保った。マリの3ポイントシュートに当たりが来て大きく突き放すことはできなかったが、コンスタントに3ポイントシュートを沈め、一瞬の隙を突いて速攻からスコアしていった。こうして要所を締めた日本はセーフティリードを保ち続け、最終スコア89-56で勝利した。
日本は6本中5本の3ポイントシュートを沈めた平下がゲームハイの17得点を記録。4本すべての3ポイントシュートを成功させた東藤が14得点で続き、4人が2桁得点を記録した。オフェンスリバウンドは7-20と苦戦を強いられたが、セカンドチャンスポイントを最小限に留め、粘り強く戦い抜き、最高のスタートを切った。