スペイン代表

30得点のシュルーダー「もう少しやり方があったはずだ」

ユーロバスケットの準決勝、開催国のドイツ代表はスペイン代表を相手に激闘を繰り広げたが、最後に力尽きた。前半に2桁のビハインドを背負いながら14-0のランで逆転。後半早々に逆転を許すが、再び14-0のランで一気に10点のリードを奪うなど激しい展開となった。

しかし第4クォーター、残り7分44秒にデニス・シュルーダーがドライブからの得点を奪って77-70とした後の約7分間で奪った得点は、シュルーダーのアシストからアンドレアス・オベストの3ポイントシュートのみ。勝負どころでスペインの巧みな攻守の駆け引きに翻弄されて3-16と圧倒されたのでは勝ち目はない。残り34秒になって、再びシュルーダーのアシストからオベストの3ポイントシュートが決まったものの、この時点で83-88とスペイン優位は揺るがなかった。

スペインは細かく選手を入れ替えながらも、どの組み合わせでも自分たちの強みを明確にコートに示すことでクラッチタイムを完全に支配し、ラスト34秒もミスなく乗り切って96-91で勝ち、ファイナル進出を決めた。

ルディ・フェルナンデスは「ドイツは素晴らしいチームだったけど、僕たちが勝てたのは互いに信じあい、それぞれの得意なプレーを引き出して戦ったからだと思う。試合をするたびにお互いを信じる気持ちが高まっているのを感じる。僕たちは一つの家族なんだ。そのことを誇りに思うよ」と試合後に語った。

ドイツのデニス・シュルーダーは30得点、8アシストがいずれもゲームハイと活躍したが、勝利には届かず。「第4クォーターのスペインはすべてが素晴らしかった。僕たちにはもう少しやり方があったはずだ」と終盤の戦いぶりを悔やむ。

そのシュルーダーについて『ESPN』は、レイカーズとの1年契約に合意したと伝えている。ただ、NBAでの戦いに意識を向けるのはまだ早い。ファイナル進出は果たせなかったが「まだもう1試合、メダルを懸けた戦いがある」と、18日の3位決定戦へと気持ちを切り替えた。

準決勝のもう1試合は、フランス代表が95-54でポーランド代表に完勝を収めている。