写真=Getty Images

ゲイの加入で『攻守の役割分担』が明確化した布陣に

サンダーとキングスの間に、ルディ・ゲイを含むトレードの可能性があると『ESPN』が報じている。

成立させるには相応の交換条件が必要との前提の上で、ゲイはサンダーにとって理想的な選手と言える。ゲイがサンダーにトレードされた場合、アンドレ・ロバーソンを守備重視のシューティングガードに起用し、爆発力のあるヴィクター・オラディポをシックスマンとしてベンチに置くことが可能になる。

身長201cmにしてウィングスパン211cmを誇るロバーソンは、その守備力の高さから『エースキラー』として知られる。11月16日にホームで行なわれたロケッツ戦でジェームズ・ハーデンのマークについたロバーソンは、リーグトップクラスのオフェンスプレーヤーであるハーデンをフィールドゴール16本中わずか4本成功に抑えた。

ただ、ロバーソンの弱点はオフェンスのパンチ力のなさ。ロケッツ戦ではフィールドゴール11本中2本しか決められなかった。ロバーソンが守備に徹することが可能な環境を整備するには、得点力に秀でた選手の獲得が一番の近道。今シーズン平均21.3得点を挙げているゲイであれば、条件にぴったりと合う。

ただ、まだレギュラーシーズンは序盤戦。キングスは4勝8敗と負けが込んできたが、ゲイを放出すればプレーオフ進出の可能性はほぼ消えるだけに、トレードのカードを切るタイミングが重要だ。

また、同じくトレードの噂が絶えないデマーカス・カズンズも抱えており、こちらも動向が注目される。チームにとってメリットとなる条件が提示されれば、キングスは今シーズンのトレード期限日までに大きな決断を続けて下す可能性がある。

サンダーが以前のレベルをキープするには、今シーズン平均21.3得点を挙げているゲイのような選手の獲得が必要だ。