ボスニア・ヘルツェゴビナの大黒柱、ユスフ・ヌルキッチの不安材料「個人的にはFIBAのルールへの対応に苦戦している」

ボスニア・ヘルツェゴビナの大黒柱、ユスフ・ヌルキッチの不安材料「個人的にはFIBAのルールへの対応に苦戦している」

2022/09/04 18:00
ユスフ・ヌルキッチ

FIBAの試合で連続でファウルトラブルに陥っている現状

ユーロバスケット2022、グループBのボスニア・ヘルツェゴビナは第3クォーターに11-28のビッグクォーターを作られ、ドイツに82-92で敗れた。

ボスニアは大会直前に行われたワールドカップ2023予選Window4の2試合目で、フランスをダブルオーバータイムの末に96-90で撃破した。強豪相手のアップセットで勢いに乗って大会を迎え、初戦はハンガリー相手にオフェンスを95-85で下したが、連勝スタートとはならなかった。

ボスニアの大黒柱であるトレイルブレイザーズのユスフ・ヌルキッチは、ここ数年に渡って故障に苦しみ、2019-20シーズンは8試合、2020-21シーズンは37試合の出場に留まった。昨シーズンは56試合に出場したが、再び負傷し2月末から欠場を続けそのままシーズン終了となった。しかし、今夏はここまでボスニア代表で精力的に活動しているように順調なオフシーズンを過ごしている。そして、ハンガリー戦では21分のプレータイムで19得点4リバウンド3アシスト2ブロックを記録し、ドイツ戦では34分のプレータイムで21得点、7リバウンド3ブロックと、NBAでの完全復活も楽しみなパフォーマンスが続いている。

ドイツ戦後、記者会見に登場したヌルキッチは、試合をこう振り返る。「何も悪いことはなかったと思っている。ただ、俺たちは40分間、素晴らしいバスケットボールをするための経験が足りない。若いチームだし、これからどんどん良くなっていくよ」

敗れたとはいえ、チームのパフォーマンスには手応えを得ているヌルキッチだが、一方で審判の笛にはずっと苦戦している。ハンガリー戦のプレータイムが21分に留まったのは早くに個人ファウルが4に達したからであり、Windowのフランス戦ではファウルアウトした。

ヌルキッチは「個人的にFIBAのルールへの対応に苦戦していると思う」と語り、次のように苛立ちを明かす。「FIBAはNBAに追いつかないといけない。ファウルをもらえる機会は多くあったと思う。例えば(フランツ)ワグナーがダンクに行った時、あれは間違いなくブロックだったのに俺はファウルを取られた。俺が攻める時、(ダニエル)タイスはポストで俺を押していたのにファウルではなかった。そしてワグナーにブロックを食らったんだ。ドイツのホームで戦っていて、観客の後押しがあって、レフェリーが俺たちを休ませるつもりがないことは理解している。このことをあまり気にしないで、前に進んでいくつもりだ」

ボスニアはこれからスロベニア、フランス、リトアニアと強豪との対決が続く。上位4チームに入り決勝トーナメント進出を果たすためには、ヌルキッチがNBAとは違うFIBAの笛に適応し、ファウルトラブルに陥らないことも重要だ。

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