「ブルズは何度も優勝していて、最も偉大な選手の一人がプレーしたチームだ」
昨今、NBAではチームの顔であるスーパースターの移籍も珍しくない。そんな中、ヤニス・アデトクンボはNBA入りした2013-14シーズンからバックス一筋で過ごし、2020年には球団と2021-22シーズンからの5年の契約延長を結ぶなど、チームへの高い忠誠心を示している。
球団との関係も良好で、このままバックスで長期に渡ってプレーすることが確実視されているアデトクンボだが、もしかしたら遠い将来どこか他のチームに所属することがあるかもしれない。
テレビ局『FOX32 シカゴ』の取材で、「将来、ブルズでプレーすることを考えるか?」と聞かれたアデトクンボは、マイケル・ジョーダンを軸にNBA屈指の王朝を築いたブルズへのリスペクトから次のように語った。
「この質問を受けたバスケットボール選手が『No』と答えたら、それは嘘をついていることになるだろうね。ブルズは何度も優勝していて、史上最高ではないかもしれないけど、最も偉大な選手の一人がプレーしたチームだ。誰しもがブルズでプレーしたいと思うのは間違いない。それに、この先どうなるかは誰にも分からない。もしかしたらブルズでプレーするかもしれない。ただ、今の僕はバックスにコミットしている」
シカゴの地元メディアによる質問であり、これはアデトクンボのリップサービスで『ブルズへの移籍に興味あり』ととらえるのは非現実的だ。バックスとの今の良好な関係を見れば、彼は少なくとも現在の契約を全うする可能性が高い。もちろん、何が起きてもおかしくないのが今のNBAの選手移動だが、この発言が話題になるところに、アデトクンボがどれだけNBAで大きな存在なのかが分かる。