ボーンズ・ハイランド

「ただ自分らしくプレーすればいい、とアドバイスをもらっている」

昨年のNBAドラフトで1巡目26位指名を受けてナゲッツに加入したボーンズ・ハイランドは、ジャマール・マレーのシーズン全休、PJ・ドジアーのケガ、ファクンド・カンパッソの不調を受けて69試合に出場、平均19分のプレーで10.1得点、2.7リバウンド、2.8アシストとチャンスを生かす活躍を見せ、オールルーキーのセカンドチームに選ばれた。

今シーズンはマレーが左膝前十字靭帯断裂のケガから復帰するが、先発ポイントガードを務めたモンテ・モリスがトレードで放出されたことで、ハイランドには引き続き大きなチャンスが巡ってきそうだ。マレーが復帰してもモリスはセカンドユニットの得点を引っ張る存在として、またマレーとは異なるタイプのオフェンスのオプションとして重要だったはずだが、それでもナゲッツが放出に踏み切ったのは、ハイランドの成長に手応えを感じていたからに他ならない。

『Denver Post』の取材に応じたハイランドは、「移籍の動きは分かっていた。コーチやチームメートからは『君にとって大きなチャンスだ。これまで以上に大きな役割とプレータイムがあるんだから、ただ自分らしくプレーすればいい』とアドバイスをもらっている」と語る。

開幕間もない頃はテスト的に起用されるだけだったが、シーズンが深まるにつれて出場時間とスタッツを伸ばしてきたハイランド。ベンチから出て攻守に積極性を出すプレーを指揮官マイケル・マローンは高く評価し、「最近のウチのセカンドユニットに対する信頼レベルは、6から9に上がったような感じ」とコメントしていた。

マレーとマイケル・ポーターJr.が復帰する新シーズンは、ナゲッツにとって2年ぶりの『勝負の年』となる。2年連続MVPのニコラ・ヨキッチを始め、若く有望なタレントを擁してはいるが、ここから先は年々サラリーキャップに余裕がなくなっていくため、数年後ではなく今すぐファイナル進出、NBA優勝という成果を出したい。

そのためには2年目のハイランドの働きも非常に重要になってくる。マレー離脱前にモリスが担っていたセカンドユニットの牽引役を彼が勤め上げることができれば、ナゲッツは悲願達成に一歩近づく。