ヤニス・アテトクンボ

4兄弟揃い踏みでの代表活動に「夢が叶った」

現在、バックスのヤニス・アデトクンボは9月1日から開催されるユーロバスケット2022に向けたギリシャ代表の合宿に参加している。NBAの中でも随一の支配力を持ったアテトクンボが、ワールドカップ2019以来となる代表参加ということでギリシャの大暴れを期待する声は大きい。だが、近年の代表は東京五輪出場を逃し、前回のワールドカップもアテトクンボが出場したにもかかわらず2次ラウンド敗退に終わっている。

だからこそ『Eurohoops.net』によると、アテトクンボは「昨日の練習から見て、僕たちはメダルを取れる準備はできていない。ただ、そのチャンスはある」と、自分たちの現状を冷静に語っている。「世の中が何を期待しているかが重要ではなく、チームが何を期待するかだ。僕が出場しているすべての大会で、ギリシャ代表はベスト8にすら進めていない。今、メダルを取ったり優勝したりする準備はできていない。ここからケミストリーや正しい雰囲気を作っていく必要がある。絆を深めていける期間が3週間あるんだ」

当然のようにチームの絶対的なエースと見られるアデトクンボだが、チーム第一の姿勢を強調した。「代表チームが僕に求めているものに合わせていくし、その逆はない。コーチは素晴らしい仕事をしてくれているし、僕たちはベストを尽くさないといけないんだ」

また、現在の代表合宿にはヤニスに加え、タナシス、コスタス、アレックスとアテトクンボ4兄弟が揃ってメンバー入りを果たしている。この点に関しては「夢が叶った。僕たちはいつか実現すると言い続けてきた。代表の練習でお互いのマークにつけることを誇りに思う。母は試合が待ちきれない様子だよ。ただ、コートに入れば僕たちは兄弟ではなく、チームメートになる」と語っている。

ルカ・ドンチッチ、ニコラ・ヨキッチも出場予定である今年のユーロバスケット2022は、NBAファンにとっても大きな注目のトーナメントとなりそうだ。