アービングはニックス移籍を検討していたことを告白
2018-19シーズン開幕前に行なわれたファン参加型のイベントで、来夏セルティックスと再契約を結ぶ意思があることを明らかにしたカイリー・アービング。この発言を聞いたセルティックスファンは、大歓声でエースの考えを支持したが、正式に契約を結ぶとしても来年の話で、まだ安心はできない。
ニュージャージーで育ったアービングは、10月20日のニックス戦後、セルティックスとの再契約を希望している考えが変わらないことを強調した上で、ニックス移籍も検討していたことを明かした。「フリーエージェントになってニックスと交渉し、フィズ(指揮官のデイビッド・フィズデイル)や素晴らしい若手とプレーすること、特にクリスタプス・ポルジンギスと一緒にプレーすることについて考えた。どのチームのことも考えたけれど、ニュージャージー出身の自分にとって、ニューヨークは特別な場所だからね」
いくらアービングが再契約を希望したところで、決定権は球団にあることを忘れてはならない。セルティックスは、ひざに爆弾を抱えているアービングのプレータイムを調整しながら来春のプレーオフに向けてコンディションを整えさせる方針。今シーズンはそれで良いとして、オフの決断は難しいものになる。
アービングは優勝経験があり、勝負強く、リーダーシップを発揮できるNBAのトップスター選手の一人だが、ここ3年でレギュラーシーズン61試合を欠場しているのは大きな不安要素。5年1億9000万ドル(約214億円)のマックス契約を提示するには、費用対効果の面で割に合わない、という考え方もある。
アービングは当然、マックス契約を求めることになる。ここにセルティックスと認識にズレが生まれれば、相思相愛の関係でも条件面で合意に至らない可能性はある。特に今シーズンもアービングがケガに苦しむようなことになれば、セルティックスはドライな判断を下すだろう。
ニックス以外にも、アービングの地元に近いネッツも、来オフに大物フリーエージェント選手とマックス契約を結べる空きをサラリーキャップに作ることに成功した。単に噂でしかないが、ネッツはアービングと、同じく来夏フリーエージェントになることが確実のジミー・バトラーの獲得を狙っているという話もある。
セルティックス残留を希望するアービングは、マックス契約に見合うだけの結果を今シーズンに残さなければならない。契約書にサインするまでは何が起こっても不思議ではないのだから。
.@KyrieIrving lasers a pass to @gordonhayward in transition! ?#CURise pic.twitter.com/EIZuZbxzYQ
— NBA TV (@NBATV) 2018年10月23日