ディアンジェロ・ラッセル

サラリーキャップ状況を考えると、現在と同規模の年俸を得られるかは不透明

ティンバーウルブズのディアンジェロ・ラッセルは、新シーズンが現行の4年契約の最終年となる。

『The Athletic』の取材でラッセルはチームとの延長契約を希望していると語った。「もちろん、どの選手も契約延長を望んでいるし、それができるポジションにいたい」

26歳の彼は、2015年ドラフト全体2位指名でレイカーズに入団したが、これまで3度のトレードを経験しており、ネッツ、ウォリアーズを経由して2020年2月からウルブズに在籍している。

ここまでキャリア平均で17.7得点、5.6アシストを記録しており、ラッセルは各チームで主力の一員を担っていた。しかし、中心選手として確固たる信頼を得ることはできず、その結果、何度もトレード要員になってきた。それでも、昨シーズンは65試合出場で平均18.1得点に加えて、自己最多の7.1アシストをマーク。不動の先発ポイントガードとして、4年ぶりとなるウルブズのプレーオフ進出に貢献した。

今オフ、ウルブズはトレードでジャズからルディ・ゴベアを獲得し、カール・アンソニー・タウンズとリーグ随一の強力ツインタワーを構築。さらに、ガードには昨シーズン平均21.3得点を挙げた2020年ドラフト全体1位のアンソニー・エドワーズを擁しているだけに、さらなる躍進が楽しみなロスターとなった。

それだけにラッセルがチーム残留を望むのは当然だが、一方で大型契約を抱えるゴベアを獲得し、エドワーズとの今後のマックス契約を考慮すると、ウルブズにサラリーキャップの余裕がないのも事実だ。ラッセルの今の契約は4年総額1億1700万ドル(約162億6600万円)だが、これと同規模の契約を得られるかは不透明だ。

ラッセルは今の契約が切れる前に延長契約を結ぶことを望んでいるが、たとえそれが叶わなくても、チームのフロント陣に対してわだかまりを持つことはないと強調する。そして新シーズンに向け、こう意気込んだ。「(契約については)自分でコントロールできることではない。僕は自分の価値や置かれている状況、自分が何をできるか分かっている。今の僕たちのメンバーに限界はない」