渡邊雄太

国を背負い、圧力がかかる国際舞台「プレッシャーを楽しんでやっていけたら」

バスケットボール男子日本代表は今夜、カザフスタンとのアジアカップ初戦を迎える。

トム・ホーバス体制となった代表に初めて合流した渡邊雄太は「準備期間は正直短くて、1週間あるかないか」と、急ピッチでの仕上げになったことを、FIBA Mediaの取材時に明かした。それでも、「コーチのバスケットボールにすごく馴染むことができたし、チームメートともすぐに打ち解けて良い感じで練習ができた」と、チームの仕上がりに一定の手応えを得ている。

今回のメンバーはワールドカップ予選Window3を戦ったメンバーが中心となり、若手が多い布陣となった。ウィザーズの八村塁、サマーリーグに参戦した馬場雄大は招集されず、渡邊は唯一の『海外組』としてチームを牽引する働きが期待される。

八村不在について聞かれた渡邊は「彼は日本のベストプレーヤーで、彼と一緒にプレーしたい気持ちはもちろんある」と語りつつ、若手が多いことのアドバンテージを生かして戦いたいと続けた。「今のチームは若い選手が多く、経験に関してはオリンピックで戦ったチームに比べて少ない部分はあります。それでもエネルギーたっぷりのプレーを見せたいですし、今いるメンバーで全力を出し切ってしっかり勝っていけるようにしていきたいです。この大会は経験を積める良い機会ですが、経験するだけでなく、やるからには勝ちたいとみんな思っています」

国際大会は経験の差が表れやすく、国を背負うプレッシャーがパフォーマンスに影響を及ぼすこともある。NBAを経験した渡邊でさえ「日本代表でプレーする時はいつでもプレッシャーはあります」と言う。それでも、アジアよりも先の世界を見据える渡邊は、こうしたプレッシャーに打ち勝つメンタルが必要と断言した。「大きな大会になれば、それだけプレッシャーも大きくなっていきます。プレッシャーがかかる中でどれだけパフォーマンスを良くできるかが大事になってきますし、それを楽しんでやっていけたらと思っています」