ダービン・ハム

ヘッドコーチの交代がきっかけとなり、本領発揮となるか!?

レイカーズのラッセル・ウェストブルックはネッツのカイリー・アービングとのトレードが噂されている。

昨シーズンのウェストブルックはレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスとともに『ビッグ3』を形成したが、ケガの影響もあり、3人揃った試合が少なく最後までケミストリーを構築することができなかった。78試合に出場して平均18.5得点、7.1アシスト、7.4リバウンドと一定の数字は残したが、ターンオーバーの多さやシュート精度の低さ、またクラッチタイムにパフォーマンスを落としたことで、プレーオフ進出を逃した戦犯と見なされていた。

こうした理由から、ウェストブルック不要論が巻き起こるのは当然と言える。それでも、新たにヘッドコーチに就任したダービン・ハムは改善が必要と説明しつつも、ウェストブルックの2年目のフィットに期待を寄せている。「僕は『多様化しなければいけない』とラスに言った。先頭に立ってファストブレイクをプッシュするだけでなく、スクリーンやローリング、ディフェンスも必要だ。すべてはそこから始まる。ディフェンスに戻らないといけない、これはラスだけじゃなく全員に言えることだけどね。僕が思うに彼は今すごく良い状態にある。僕はチームにラスがいることにすごく興奮しているんだ」

前指揮官フランク・ボーゲルの下ではポテンシャルを十分に発揮できなかったウェストブルックだが、ヘッドコーチの交代や戦術の変化によって選手のパフォーマンスが上がることは少なくない。トレーニングキャンプが始まる頃にはトレードが成立している可能性もあるが、少なくとも現時点で、ハムヘッドコーチはウェストブルックの2年目の飛躍を目指しつつチームの強化を進めていくようだ。