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過激化、暴力化する反トランプ運動にリラードが苦言

アメリカ合衆国の第45代大統領を決める選挙でドナルド・トランプが勝利した後、アメリカ各地では大規模な反対運動が続いている。ブレイザーズの本拠地ポートランドでも反対運動が起こり、一部市民が暴徒化。これに、ブレイザーズのデイミアン・リラードが異を唱えた。

リラードは『ESPN』に対し、暴力を含む抗議運動について「トランプに対する反対運動中、暴力を振るう人がいたことは非常に残念。街が多くの損害、ダメージを負った」と語った。

「皆がイライラしているのは理解できる。それに、変化を起こすために皆が一つになることも素晴らしいと思う。ただ、自分の街を傷つける行為は相応しくない。自分の街を安全なものにしない行為は、解決法ではないんだ」

暴動を鎮圧するため、地元警察は催涙ガスなどを使用。11月12日には抗議運動に参加した市民が何者かに銃で撃たれる事態にまで発展した。銃を使用した抗議運動に、リラードは怒りを訴えている。

「銃で撃たれた人がいるというのは行き過ぎている。流れ弾が子供に当たっていたかもしれない。ポートランドは、自分がプレーするようになってから、それ以前から素晴らしい街だ。今回のようなことは不釣り合いな街のはずだ」

リラードは、ポートランドの大多数がトランプの対立候補だったヒラリー・クリントンを支持していたことを挙げ、こう続けた。

「街の大半がヒラリーに投票した。つまり、トランプへの反対運動は、自分たちの仲間を傷つけていることになる。皆と同じように、僕も心配だよ。でも、これは解決法ではない」