馬場雄大

持ち味のランニングプレー&ディフェンスの安定感でアピール

NBAはサマーリーグが開幕し、ウォリアーズにロスター入りした馬場雄大がキングス戦に出場した。

13-17で迎えた第2クォーター開始時に出番が訪れると、馬場は積極的なプレーを見せる。ウイングの馬場はスクリーンを呼んでピック&ロールを駆使するなど、第2のハンドラーともなり、馬場の崩しから味方のプルアップが生まれるシーンもあった。

それでも、急増チームで連携が上手くいかず、トランジションからゴール下に素早く駆け上がり、ノーマークとなってボールを要求したが、味方はパスを出すタイミングを逸してしまった。コーナーステイの場面も多く、どうにかオフェンスに絡もうとし、キックアウトから3ポイントシュートを放ったが決まらなかった。ディフェンスでは相手のスクリーンに引っかかり、対応が遅れてドライブを許した場面もあったが、持ち前のフットワークの良さを披露し、1on1ではほとんで抜かれずタフショットを打たせた。

第3クォーター中盤に再びコートに送り出された馬場はいきなり持ち味を見せる。相手のファンブルしたボールを拾うと、ボールプッシュから相手を一人かわし、そのままフィニッシュまで持ち込んでシュートファウルを誘発。フリースローを2本とも沈め、初得点を記録した。その後、1on1を仕掛けた際に足がもつれ、ボールを奪われるシーンもあったが、直後にドライブするなど強気にプレー。そして残り1分25秒には、左45度でボールを受けると、マークマンをカウンターで抜き去り、そのまま滞空時間の長いレイアップで初のフィールドゴールを成功させた。

馬場は11分31秒のプレータイムでフィールドゴール3本中1本成功の4得点2リバウンドを記録。持ち味であるランニングプレーや安定感のあるディフェンスを披露。カッティングプレーから、回転しながらインサイドにパスを送るお洒落なムーブを見せるなど、アピールに成功したと言える。

会場には試合観戦に訪れ、子供を抱いたステフィン・カリーが映し出されるシーンが何度かあり、MVPコールを送ると『お休みポーズ』でファンに応える粋な計らいを見せていた。