エンビードが称賛したタッカーを引き抜くことに成功
ディフェンスの名手とした名高いPJ・タッカーが、セブンティシクサーズと3年総額3320万ドル(約45億円)で契約したと複数のメディアが報じた。
シクサーズ加入はタッカーにとって、2017-18シーズンから3年間半在籍し、自身の評価を大きく高めたロケッツ時代に続きバスケットボール部門トップのダリル・モーリーと再び同僚になることを意味する。また、ジェームズ・ハーデンが残留した場合もコンビ再結成となる。
37歳のタッカーは、2020-21シーズン途中にロケッツからバックスに移籍し、念願のチャンピオンズリングを獲得。昨シーズンはヒートに加入すると、年齢を感じさせないタフなディフェンスと3ポイントシュートを武器に1試合平均27.9分の出場で平均7.6得点5.5リバウンド、3ポイントシュート成功率41.5%を記録。ヒートはカンファレンスファイナルの第7戦で惜しくもセルティックスに敗れたものの、タッカーはプレーオフでも全18試合に先発出場するなど、チームの躍進に欠かせない存在だった。
昨シーズン、セブンティシクサーズはカンファレンスセミファイナルでヒートに2勝4敗で敗退。その直後の会見で、ジョエル・エンビードは「俺たちにはタフさが欠けていた」と語った後、タッカーのディフェンス、リバウンドにおけるハードワークを称賛していた。チームの大黒柱が自分たちに欠けている部分を体現する選手と評価するタッカーを獲得できたことで、スタッツに現れない部分での大きなプラス効果も楽しみだ。