ドンチッチの相棒として、プレーオフで平均21.6得点3.7アシストを記録
今オフのフリーエージェント市場で目玉選手の一人と評されていたマーベリックスのポイントガード、ジェイレン・ブランソンがニックスと契約することが分かった。『ESPN』によれば、4年総額1億1,000万ドル(約150億円)の大型契約だという。
25歳のブランソンは、ビラノバ大3年時にミケル・ブリッジス(サンズ)らと共にエースとして母校を2018年のNCAAトーナメント優勝に導くと、その年のドラフト2巡全体33位指名でマブスに入団した。当初は控えガードとしての起用が続いたが、4年目の今シーズンは先発に昇格し、1試合平均16.3得点4.8アシスト3.9リバウンドとキャリアベストなシーズンを送った。プレーオフでは18試合で平均21.6得点3.7アシスト4.7リバウンドとさらに数字を伸ばし、ルカ・ドンチッチに続く得点源としてチームのウェスタンカンファレンス決勝進出に貢献していた。
ブランソンはニュージャージー州出身で、ニックスはいわば地元チームとなる。ニックスはブランソン獲得を今オフの最優先事項として、サラリーキャップのスペースを空けるためにナーレンズ・ノエル、アレック・バークを前日ピストンズにトレード。これで19億ドル(約25億8,000万円)のキャップスペースを作り出していた。
また、オフに入り、元NBA選手で彼の父親であるリック・ブランソンをアシスタントコーチとして獲得。リックはトム・シボドーヘッドコーチがブルズ、ティンバーウルブスで指揮を執っていた時もアシスタントを務めている深い関係ではあるが、ジャレンにとってニックスを選択する理由の1つになったはずだ。
ちなみに『ESPN』によるとマーベリックスは5年総額1億600万ドル(約144億円)を提示し、ブランソンとの再契約を目指していたという。フリーエージェント市場の解禁直後、ブラソンと面談する予定だったが、それが直前になってキャンセルされた模様。チームにとって大きな戦力流出となったが、一方でセンターのジャベール・マギーを3年契約で獲得と報じられている。34歳のマギーは昨シーズン、サンズで1試合平均9.2得点6.7リバウンドを記録。クリスチャン・ウッドの控えを担うことが期待される。