ジェレミー・グラント

2ウェイプレーヤーとして定評のあるグラントはリラードとの相性も抜群

NBAドラフトを明日に控えた本日、トレイルブレイザーズとピストンズの2チーム間でトレードが合意に達したと『ESPN』が報じた。

トレイルブレイザーズはジェレミー・グラントとドラフト2巡目全体46位指名権を、ピストンズはドラフト2巡目全体36位指名権と2025年ドラフト1巡目指名権(条件付き)、2025年ドラフト2巡目指名権、2026年ドラフト2巡目指名権をそれぞれ獲得した。

現在28歳のグラントは203cm95kgのフォワード。セブンティシクサーズで3年、サンダーで3年を過ごして攻守にエネルギッシュに働くロールプレーヤーとして認められた彼は、2019-20シーズンのナゲッツでカンファレンスファイナル進出に貢献。そのオフにフリーエージェントとなった彼は、3年6000万ドル(約65億円)の好条件でピストンズに移った。ピストンズではエースの役割を託されたことで、移籍した初年度にはキャリアハイとなる平均22.3得点を記録。今シーズンも19.2得点、4.1リバウンド、2.4アシスト、1.0ブロック、0.9スティールと、その万能性を証明した。

デイミアン・リラードとCJ・マッカラムのデュオを解体したトレイルブレイザーズにとって、即戦力フォワードの獲得は大きな意味を持つ。グラントは俊敏な動きと豊富な運動量、長い腕を使ったディフェンスのできるロールプレーヤーとして計算が立ち、なおかつオフェンスの2番手、3番手のオプションとしては十分な力を持つため、リラードとの相性も合うだろう。

チームのリーディングスコアラーを放出したピストンズは4300万ドルのキャップスペースを確保し、サンズで制限付きフリーエージェントとなっているディアンドレ・エイトンの獲得を狙うとの噂もある。今年のドラフト全体1位ルーキー、ケイド・カニングハムを中心とした再建スピードは一気に増すかもしれない。